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┗1121.家計簿(59-63/86)
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63 :水/木(ゲ/謎)
2024/12/24(火) 13:24
皐 月
あいつの優しさと愛情深さにすっかり胡座をかいていた結果、半ば頃に捨てられかける。(※一度目)慌てて思い付く限りの手立てで引き留めを試み、何とか思い留まってもらうことに成功。(※一度目)
我ながら本当に、この件に関しては呆れると共に恥じ入るばかりだ。二度目があることも含めて。すまなかった、ゲゲ郎。
互いに開き直り始めて、会話に物騒さが滲み始めた気がする。俺と呑んだ奴が翌日会社を休むくらいで済んでたのでまだまだ平和だが。
謝るのは儂の方じゃ。
交わす言葉が以前より減ってしもうてな。其れは何故か、と些か不安を覚える様になる。愛しいと想うが故の不安じゃ。然し、其れを直接水木へ打ち明ける事は出来ぬまま。
一人考える夜を過ごしてから未熟な儂は何時か失うくらいならば今、と水木の言葉も聞かずに黙って一度家を出てしもうた。あの時は本当にすまん。
黙って家を出るなんぞ当然、無礼の極みじゃ。儂は当時の己自身を今も憎み、そして恥じておる。お主を深く傷付けた己を儂は永遠に許さんじゃろう。またこうして迎え入れ、愛してくれている優しさには本当に感謝が尽きん。
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62 :水/木(ゲ/謎)
2024/12/23(月) 13:29
卯 月
俺の会社通いが我慢ならんと随分な難色を示すようになっていた彼奴に、四月馬鹿にちなんで仕事を辞めてきたと嘘をついたら随分な喜びようを見せられてさすがの俺も心が痛んだ。
好きな奴を糠喜びさせてはいけない。(戒め)
ゲゲ郎に愛されて、甘やかされて、底無しに優しく愛でられて、どんどんグズグズになっていった頃。
嘘はいかん、嘘は。
水木に仕事を辞めたと嘘を吐かれ、一喜一憂し、その後、又も情交に耽る。
夜中に思いの丈をつらつらと綴ってくれておったのもまた愛おしかったのう。常日頃、強くあろうとするお主が儂にのみ見せてくれたであろう脆く柔い一面に、更に惚れ込んでしもうた。
一方の部屋で長文を交わしながら、もう一方の部屋では短くも円滑で直ぐに触れ合えるやり取りをする事になったのは此処からだった様にも思う。
直ぐに愛しい声が聞ける日常に慣れてしもうた儂は、後に失態を犯す事と成る。
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61 :水/木(ゲ/謎)
2024/12/22(日) 02:44
弥 生
振り返ってみると、この頃はまだ人から見える位置に跡を残さないとかの約束が(辛うじて)出来ていたなと感慨深かった。守れていたかは別として。
少なくとも今の態々情痕を見せ付けてからその代償に目玉を狩っていくような物騒な当たり屋妖怪よりは可愛げがあっただろう、まあ物騒な当たり屋も可愛いから困ったもんだが。
この家計簿をあいつに見せたのもこの月だったんだな。図らずしも返礼品の返礼品のようになったというか、…………多分、隙あらばおっ始めちまうから、互いにタイミングを伺ってたんだろう、な…。
儂ら二人は情交に耽るばかりなのかと、此れを読んだ者が誤解してしまうでは無いか。
愛しい相手に触れる事が出来る喜びの余りに自制が出来ずに無理をさせてしもうての。水木に会社を休ませて共に風呂に入った。其の後じゃったかの、此の家計簿があるのだと教えてくれたのは。愛しくて愛しくて堪らん相手が、密かに愛しい事をしておったという訳じゃ。
それから、水木に一度会社を休ませてからというもの、更に会社へ行かせるのが嫌になってのう。贈る指輪の為、加えて今後の生活の為に、儂も働こうとするが一晩で解雇となる。
因みに、儂が水木を前にして自制を出来た事はその後一度も無い。此れもまたお主が助平な所為じゃな、水木よ。
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60 :水/木(ゲ/謎)
2024/12/21(土) 14:22
如 月
所謂デート、というものをした。あいつの服を見立てた後に喫茶店でクリームソーダとホットケーキを食っただけだが、年越し前からの約束だったしな。美味かった。
そんで、あいつの寂しがりくっつきたがりが初めて顔を出したのもこの頃だったな。それから製菓業界の陰謀に乗ってみたり、何だり、……色々。
世界で一番可愛い助平は間違いなくあいつの称号。そういうこと。
儂がお主に与えた称号を儂に返すで無い。
既に水木が挙げている様に、でいとをしたり、ちょこれいととやらを受け取ったりと、様々な出来事があった。
でいとの途中で初めて、水木の描写を待たずに別の部屋で儂から声を掛けた気がするのう。時間をかけて交わす言葉や触れ合いも勿論愛しく思うのじゃが、此の日は直ぐに声を聞き、触れて眠りたいのだと、ちと欲が出た。
しかし、それで円滑に会話を交わしたのは束の間で、気付いた時には水木の身体を儂は再び貪っておったのじゃが……、そして其れは次の月へ移り変わろうとも暫く続いておったのじゃが……、其れはお主が助平な所為じゃろう。
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59 :水/木(ゲ/謎)
2024/12/20(金) 13:42
睦 月
年の瀬に相棒を拾って家に連れ帰って来て、年越し蕎麦を啜りながら旨い酒を呑んでいたらいつの間にやら口説かれていた。幽霊族親子へのクソデカ感情を拗らせていたため、色恋というものについて改めて考えたいと時間を貰う。
結局待たせている間にあいつがふらっと墓場に出掛けて行って、帰って来ないことに焦れて今更手放せないのだと腹を括り迎えに行ったのがそれから一週間程経った頃。
この時は互いに思ってもいなかっただろうな。諸々の意思確認を経て迎えた初夜が一ヶ月にも及ぶとは──
(というか実の所、俺はいつかはあいつに抱かれることがあるのかもしれないという可能性自体最初はあまり考えていなかった。)
そんな筈は、と思うたが、成る程確かに振り返ってみると初夜に約一ヶ月を要しておった。
そして、そうじゃのう、出会いについては以前此処にも記した事があったと思うが。夜中に交わした言葉はそう多くはなかったが、翌朝起きてきた水木が共に暮らさぬかと提案してくれてのう。此の時点で儂は、たった二言三言交わした儂を家に招くとはまるで警戒心が無い男じゃ、此奴、まさか儂にほの字なのか、とまで思うておった。然し程無くして、惚れとるのは儂の方で、水木にとって未だ儂はそういった対象の男では無かったと知る。お主の布団に入れろと言えば断られ(彼奴が眠る間に結局入ったが)、好いているのだと伝えれば時間が欲しいと一旦断られてしもうた。
其れが今となっては水木は寝ている間、決して儂から離れん様になってな。例え離れても離してはやらんのじゃが。先日も冗談で布団を別にするかと提案したら、断固拒否と言って聞かなかったのう。儂と眠っておっても大した暖は取れないだろうに、湯湯婆を入れて来てやると言っても離れるなの一点張りで…、と、此れ以上多くを語ってしまえば、照れ屋な水木にこの頁を破られてしまうかもしれん。一先ず此の辺にしておくとするか。兎に角、儂の水木は愛い。愛いのじゃ。
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