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1407.telescope
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Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/01/04(土) 15:52
彼に改めて向き合うとき、僕は随分と冗長な文章ばかりを垂れ流す愚鈍であることを何度でも思い知らされる。彼がこの日を1ヶ月とするのなら、僕もやはり、今日の日を祝って良いのだろう。彼への言葉は直接伝えたため、ここには書き残しはしない。このノートは、あくまで思考の整理のための走り書きだ。
彼から手渡された目に痛い配色の花束を、飾るならあのやんちゃな創造物たちの手が届かないところに置くべきだろうが、とまでを思い巡らせて、自宅に持ち帰るという発想が出て来なかった自分には呆れた。派手好きなギャンブラーに似合いの薔薇は、あの部屋こそが相応しいということにする。虹色の夢だとかは、彼に届いていればいい。
一つ前のページで紙面にも騒々しく喚いている喧しいクジャクのような男だが、このノートが並ぶ愛読書の一覧を見つけたときの顔を僕は知っている。このごろ彼と顔を合わすのはプライベートばかりなものだから、外向けの面を整えたギャンブラーを眺めているのは少し愉快で、同時に大変気分が良い。機会を与えてくれたどこかの読者にも感謝を。僕も後程、君たちの日記帳を手に取らせてもらおう。
しかし、次にカンパニーから要請があったとして、今まで通りの顔をして彼の任務に同行できる気もしなければ、まさか一人で行かせろと断り文句を用意する気にもなれはしない。さてこの頭のふやけた凡人をいったいどうするべきだろうか。いざその時までに、答えを見つけておかねばならない。
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