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28 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/01/23(木) 03:03

愛という感情の定義を、愛するということを、僕は漠然に「その相手が傍に居なくとも糧として、自分の根幹として、一人でも生きて行けること」だと考えていた。けれどいざ唯一の人間を愛してしまえば、胸の内で暴れる感情はそう美しいものではない。僕の愛を一身に受けるギャンブラーはそれを理解しているのか、どうなのか。僕は今ではもう彼に触れず日々を送れるとは思わないし、彼の口から誰かの名が聞こえたなら細かな言葉の端のひとつひとつにまで気を張り詰める始末だ。
あの男の情熱的な愛を語り聞かされても、それに納得しても尚、僕は自分の信じる愛の在り方を否定することはできない。一つの存在、一人にだけ寄りかかって生きるというのは、大変困難な生き方だと思う。けれど、それでも、僕がただ一人愛するあの男の唱える愛を、自分の考えとは別に信じてみたい。誰にも観測不能な、いつかの未来のことを。
彼本人にはいくつか言い訳をしたが、このページの上に全てを書き記してしまうのはやはり気恥ずかしいものがある。あの男に教えられた愛を、知っているのはこの世に二人でいいだろう。僕と、彼の二人だ。書き記したこれを読んでいる者はいくらか存在するのだろうが、このノートの存在を彼に教えて尚公開の場で書き続けているのは、わざわざ隠れるのは性に合わないという気質のうえで――更に、愛おしい彼のことを見せびらかしたい、自慢したいという理由に他ならない。僕の愛おしい唯一。その存在それ以上は、穏やかな夜に必要はない。

レイシオ、人という字は人と人が支え合って出来てるんだよ。だからもっと僕に寄りかかってよ。なんて、こんなありきたりで陳腐な例え話は置いといて。
僕が君だけに寄りかかってそれで満足してるのは君が僕が溺れてしまう程に愛情を注いでくれているからだと思う。君は僕だけに寄り掛かることは困難かい?そうじゃないね、きっと壊れてしまうのが怖いんだろう。

いつか、当たり前の世界を見に行こう。

[21:02] 講義の合間、あの男から届いたメッセージがあんまりに平和で望みのわからないものだから意図を尋ねたところ、どうやら彼は僕の不安を解消しようと考えていたらしい。大変に人使いの荒いスターピースカンパニーではあるが、彼が休憩に呑気な時間を過ごすだけの余裕があるのなら少しは安心して送り出すことができる。僕は仕事中の様子を寄越せとは、一言も言っていないのだが。勘違いをしながらも機嫌良く他愛も無いあれこれを囀る恋人には絆されてしまっていて、チャットルームの文章に聞く程度なら、その調子良く続く鳴き声も心地良い。腕に抱いたときの甘えて擦り寄る姿が、脳裏に過ぎる為だろう。
……などと書きたいことを整理して開いたページに、既に追記があるのだから驚いた。昼間の件も、これも、君はどうにも先回りが上手い。随分と知ったような口を聞くものだが、答え合わせは必要か?

答え合わせなんて、外れていたら僕の硝子のようなハートが砕け散ってしまうから止めておこうか。
とはいえ真実を探求したくなるのも人の性、やっぱり答えを聞いても?
矛盾してるけどアンサーを闇に葬るのも勿体無いからね。


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