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1407.telescope
 ┗36

36 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/02/28(金) 00:41

一旦確保のみ。

ねえねえ、いつ書くの?

[02:20] ページごと書き換えるはずが、消せなくなってしまったな……。この下に書いておこう。

彼との関係性が増えた初めの頃、当然のようにこのまま季節を越えるのだと思っていた。カンパニーの主導による幾つかの厄介な案件や、或いは引鉄の感触が指に残る最悪の出会いから、今や僕たちは随分と遠くまで来たものだ。それらがカレンダーの奥に埋もれていくように、当たり前に身を寄せ合う寒い冬の先があるのだと。それはあの男が口にする「永遠」なんかじゃなく、与えられる愛に対する驕りですらなく、日々と生活が人間に齎す変化からすっかりと目を背けた愚かな考えだった。――そんなことを思うこの日だったというのに、差し出された手紙は眩い。文香と同じ香りを纏った彼自身のように。
直接語りはしたがこのノートにも記しておく。違う季節の景色は遠いが、けれどそれでも、僕は君と夏の空が見たい。小さな花が身を寄せ合って、一つの大きな花弁を太陽へと広げるさまを共に見よう。背丈よりも高い花の頭に熱い日差しを遮られて、柔らかな金色は僕の目の前にだけ揺れて、未だ尚鼻につく香水と混ざる君の香りを知りたい。寝入り際のくだらない空想だ。それでもひとつ、思い描いてみるくらいはいいだろう。未知が先人の教えによって解き明かされていく過程にただ心躍らせていた少年時代、見上げた薄黄色の眩さと土の匂いを覚えている。もしかすると今だって、見上げられるのかもしれない。


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