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1407.telescope
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Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2024/12/18(水) 20:15
昨夜、一度眠ったギャンブラーの目覚めを待つ間にノートを開いていたら突然声をかけられるので心臓が跳ねた。このノートの存在は彼に話していない。しかしそうなると共用の棚で彼の言動をそのまま書くことは憚られると今更に気付き、彼への感情に思考を奪われているときの僕は自覚よりもずっとアホになっているのだと思い知らされる。
抱き留めれば腕に胸元に擦り寄ってくる蜂蜜色は、腕の中に収まるとき、いつもの喧しさが嘘のように優しい声音で甘い言葉ばかりを吐く。互いが心地良いだけ触れて、僕からの言葉を伝え損ねたと気付いたのは次の朝を迎えてからだった。たびたび変わる後付けの香りも、その奥にある彼自身の匂いも、愛おしいと伝えられたのは記憶の限り一度きりだ。今夜はもう少しでもマシな言葉を交わせると良い。彼への言葉はこんな端に書き添えるんじゃなく、直接語るべきだろう。
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