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┗1407.telescope(32-32/32)
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32 :
Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/02/04(火) 11:57
ページを分けておくのが通例なのだろうとは感じつつもノートの冒頭に白紙が残っていないもので、一先ず前書きの端に仮の本棚を設けた。いずれそう使うこともあるかもしれないと残していた余白は付箋に指を引っ掛けるための一枚になって、充分すぎるほどの役割を果たしている。
僕の性質としては、個人的な日記を覗き見るにしても、書き手について確かな情報を己で読み込んでから触れたいと考えている。しかしこの広い宇宙の人々が集まる場では徹底は難しいのが現状だ。本棚に入れている日記以外にも目につくと手に取っているものは多い。書き手を知らずとも記される内容は大変興味深く、知らないということも含めて楽しませてもらっている。各々の感性で日々を書き綴る君らに感謝を。
※惚気
満たされる感覚を知るたびに、自分の思考がどれだけ情動によって形作られているというのかを理解させられる。日付が変わるまで帰らない彼を待つ心さえも穏やかで、今日の為に認めた手紙だけを潜ませたならベッドをあたためて微睡むまでの余裕があることが、自分ながらに不思議でならなかった。ここ数日、ディベートの傍らでさえも彼を求めてやまなかった焦燥が嘘のようだった。
毛布に包まりながら素肌同士で触れ合って、充分に愛おしさを交わして、彼の華やかな香りと肌の甘さに沈む。朝の気配まで感じるころには混ざり合う体温の持ち主がどちらかさえ曖昧で、あの男はやんちゃな創造物たちよりもずっと悪戯な振る舞いをして僕の胸の内側を擽る。浅い眠りから瞼を持ち上げると決まって彼が微笑むものだから、愛おしいということ、そして愛されるということを思い知らされる。
彼に揺り動かされる感情の軌跡をいくら書き連ねても足りないほど、自分自身への呆れさえもどこかあたたかく胸を満たす要素の一部となってしまうほど、恐ろしくも愚かしくもたった一人を愛している。痛みを残すまで刻まれた彼の痕跡が、注いだ愛の証明が、目には薄れてしまうころになってもそれは変わらないはずだ。僕の独占欲ばかりで押し付けるモチーフや装飾と同じように、今日をまだほんの足がかりにしてさえ褪せはしないと信じている。
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