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スレ一覧
┗1407.telescope(1-5/46)

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5 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2024/12/17(火) 16:20

風呂に入ろうが本を読もうが頭の中に残り続ける愚鈍を洗い流す為に筆を執ることにした。遠く光る星々はかつて、もしくは今となっても数々の惑星では、遥か手に届かないものの象徴だ。そして星間移動を可能として、足を踏み入れるに躊躇いの無くなった今でも、新たな発見を得る瞬間には感動と驚き・それから喜びがある。何か彼を例える言葉をと考えたときにそんなことが思い浮かんだほどには、僕はあのギャンブラーを興味の対象として見ているらしい。――僕らの関係性を考えれば、些か気取った言い方にはなるものだが。
体裁を整えているうちにコーヒーを二杯飲み干していた。一日のカフェイン摂取量が適正を越えてしまいかねないので、今日は一旦ここで作業の手を止めるとする。

私的なノートではあるが、ひとまずは開錠して棚に並べておく。公開されているものとはいえ、他人の日記ばかりを覗き見しているのも僕の気性に合わない。覗く者がいるのなら君たちも好きにしろ。

以下、折り畳みのテストも兼ねて。


蜂蜜フレーバーのコーヒーは常なら選びはしなかったはずのものだが、蜂蜜色のパッケージに彼を思い出したなら手に取らざるを得なかった。封を切った瞬間から漂う甘ったるい香りと、けれどいざ口にすればそればかりではないあたり、やはり彼に似ている。


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4 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2024/12/17(火) 13:30


>>14 , >>16 , >>18 , >>21 , >>24 , >>29 , >>44

記録のための付箋。




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3 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2024/12/17(火) 13:29

template



mark



Dr.Ratio



Aventurine



--

乱入用



乱入用2




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2 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2024/12/17(火) 13:28

このノートについて。


主にあのギャンブラーに関して、頭の端で居座ろうとする思考を書き写す一冊。ページ内の検索除けは無し。形式の為だけの注意書きを置くのは気が進まないが、ごく私的な走り書きにつき、言わずもがな閲覧は自己責任。

Dr.レイシオ


凡人。潔癖。それ以上のプロフィールはここに必要無い。
僕の安眠剤。眠りに落ちてから目覚めるまでずっと抱き締めててくれるものだからおかげで僕は良く眠るようになってしまった。
恩人であり恋人。僕がずっと欲しかったもの。一生を添い遂げる覚悟で傍にいる。


アベンチュリン


おおよそ夜更けに顔を出す 僕と寝床を共有してやっと眠りを覚えたなどと嘯くギャンブラー。ある深夜に僕を引き寄せた真白く光る星。眠りの側にあるべきもの。昼夜を問わず、そこに眩く輝いている。

--

bookmark


fragment
酔い花かしずく
ラストノートがわからない

全てに於いて気遣いは不要。
何かあれば表紙の記名部分から連絡を。


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1 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2024/12/17(火) 13:26

telescope

含 : 半完虚実 同性愛表現 数多の愚鈍


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14 :ア/ベ/ン/チュ/リ/ン(hsr)
2024/12/29(日) 14:56

ううん、僕の胸の中の愛のカタチはきっともう君じゃなきゃピタリと当てはまらない。

16 :ア/ベ/ン/チュ/リ/ン(hsr)
2025/01/01(水) 20:25

あけましておめでとう。
この元旦のめでたい日に昨年を振り返ってみようと思う。とは言っても僕は彼と出逢うまでの日常なんて忘れてしまったからほんの僅かな日数になってしまうけど。
嗚呼、注釈として僕は彼程の文才はないから読んでいても然程面白くはないと頭の片隅に入れて置いてね。


“猫ちゃんがいるから泊まりにおいで”
猫ちゃんっていうのは、勿論僕の可愛いペットの3匹の創造物。
眠れない彼にこう呼び掛けてお泊りを提案したのがきっかけだった。
これが11月28日。……の、深夜1時過ぎ。彼も夜更かしをしていたくせに次の日に僕を宵っぱりと言うものだからたまらない。
メッセージの遣り取りでお風呂に入ってから来るなんて言ってたから、彼の潔癖ぶりが余りに彼らしくて愛おしかった。そう、この時点で僕は彼に惹かれていたんだ。彼が欲しかった。でも、そんな思いは置いといてメッセージにはイイねだけを押した。
まあ、次の瞬間には玄関を開けて彼を出迎えたんだけど。──それが、全ての始まり。


“僕の勝ちだ”
12月4日。初めてキスをした。強がってそんなことを言った割には、僕の左手は震えていたし彼からの口付けは渋々といった感じでそれはそれは拙いものだった。
2回目だって僕が焦って歯をぶつけてしまったし、普通の恋人同士のように上手く行かなかったけど……初めてキスした瞬間から僕達の恋人としての日々は始まったんだと思う。
嗚呼、今では普通にキス出来てると添えて置こうかな。


“幸福論”
僕はありのままの君が愛しいんだ。君がそこに生きているという真実だけで幸せ。
君の存在の何処が尊いというとその綺麗な顔立ちや所作、内面や言葉の全てが美しいからなのだけど。僕に触れる指先や向ける表情が優しいことですら愛おしく感じる。
愛にカタチがあるのなら、きっと君はピタリとハマってる。僕の理想だと思うんだ。君の胸に僕がピタリとハマってないのなら愛を流動にして注ぐよ、一生掛けて君を僕で満たしてあげる。だから僕の愛に疑念を持ったときには話し合いをしよう。互いに泣いてしまうことがあっても、完璧に見える君の微かな綻びすら僕は愛しいよ。
お互いに溺れてしまうほどの愛を注ごう、溺れた時に必要なのは酸素ではなく互いの吐息だ。
幾らでも愛の言葉は囁やけるけど、やはり愛してるっていう愚直な言葉が全てを結んでしまうんだと感じる。
I LOVE YOU.


今年も来年もずっと一緒にいよう、良い一年を二人で紡いでいこう。
来世すら約束をした君へ。
今年も宜しくね。

18 :ア/ベ/ン/チュ/リ/ン(h/s/r)
2025/01/04(土) 03:59

僕は今、“ぎゃーー!!”とか“うわーー!!”とか叫びたい気持ちに駆られてる。眠ってしまった彼の隣でそんなことをするのは迷惑だから辞めておくけど。
この本棚の存在を彼からの暴露で知った僕だけど、今日初めて他の本も読んだ。
やはり殆どがプライベートな日記帳ということで読めない現実に叫びそうになり、その中でも読めた本にこの僕の彼の日記帳を愛読書として記してくれている人が二人もいて、また叫びそうになったんだ。
きっと彼の綴る言葉に惹かれたんだろうけど、そんな中僕なんかが乱入していて申し訳ない。
それにしてもどうして皆こんなに文才があるんだろう、羨ましくて叫び、自分の文才のなさが恨めしくて叫び……さて今僕は何回心の中で叫んだでしょう?なんてね、ちょっとしたクイズさ。
叫ぶなんて僕の柄じゃないけど、やっぱり日記というものは心を揺さぶるな。
僕からも愛読させて貰うよ、あくまで僕、僕はね。なんて言ったってこの日記の持ち主は寝ているから。


1ヶ月記念ありがとう。今は恋人だって胸を張って言えるよ。 
七色の薔薇が君を虹色の夢に連れて行ってくれますように。

21 :ア/ベ/ン/チュ/リ/ン(h/s/r)
2025/01/09(木) 01:29

このペンは僕の大切な宝物。

24 :ア/ベ/ン/チュ/リ/ン(h/s/r)
2025/01/13(月) 10:45

“二の腕の世界”
彼の胸中は魔境だ、擦り寄ると当たり前のように抱き締めてくれてそれが嬉しくて温くてころりと寝てしまう。悪夢に魘されてた日々が嘘のように安心して眠れるんだ。
寂しがりやな彼を置いて早々と眠りに旅立ってしまうのはどうかと思うから、せめてもう少しくらいは改善しなきゃ。そう、最近はおやすみもロクに言えてない。
眠たくておやすみのキスも出来ないよ。

ふん。

もー、拗ねないで。



有言実行。今日は君を夢路まで見送れた。

27 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/01/20(月) 01:58

「どうして君は、――なの?」。そんな甘えた声を聞くたびに、僕の頭には昔に語り聞かされた童話が浮かぶ。悪意を知らない少女は、純粋な疑問のまま獰猛な狼に問いかける。狼は少女を容易く牙にかけ腹に収めてしまえることさえ知らずに。
あのギャンブラーがそういった言葉を使うとき、それはきっと甘えなのだろうと僕は考えている。問い掛けの内容だって、明確な答えの無いようなものばかりだ。解は数式によって導き出されるものではなく、僕だって彼の納得する答えを出してはやれない。けれど、そこに納得は必要としてはいないのではないのかと思う。何故、どうして、と、なんでもない子供のように、普通に問いかけることが彼の甘えであるというのなら、僕はただ頷いてやりたい。そうだな、不思議だな、もしかするとこういう理屈なのではないか、と。「どうして」を口に出せなければ、その探究心は一人で解決する他にない。しかし、一人の凡人の生に辿り着ける解答などは――たかが知れている。だから人は寄り添い、……学術補佐や戦略的パートナーなどとを、他者を味方につけて、「どうして」の答えを知る為に生きるのだろう。幼く無知に聞こえるその問い掛けは、唯一の答えは無くとも決して無意味ではない。それを己の持つ疑問として掲げるのなら、この宇宙のどこかに必ず、解決しようとする他者は存在するだろう。だから僕たちは未だ答えを知らない「どうして」を発信しなければならない。一人では導き出せなかった答えに、協力者が居れば結果が変わるということは、当然ながら多いものだ。
……そう考えるからこそ僕は、あの男が「どうして」を口に出すことを、褒めてやりたい。いつかの日に、彼が疑問の答えを探し出そうとすることを躊躇わないようにも。僕は彼の言葉を、将来に向けて育むべき甘えだとして慈しみ続けたい。

どうして君はそんなに格好良いの?
……僕の心臓がもたないんだけど。


28 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/01/23(木) 03:03

愛という感情の定義を、愛するということを、僕は漠然に「その相手が傍に居なくとも糧として、自分の根幹として、一人でも生きて行けること」だと考えていた。けれどいざ唯一の人間を愛してしまえば、胸の内で暴れる感情はそう美しいものではない。僕の愛を一身に受けるギャンブラーはそれを理解しているのか、どうなのか。僕は今ではもう彼に触れず日々を送れるとは思わないし、彼の口から誰かの名が聞こえたなら細かな言葉の端のひとつひとつにまで気を張り詰める始末だ。
あの男の情熱的な愛を語り聞かされても、それに納得しても尚、僕は自分の信じる愛の在り方を否定することはできない。一つの存在、一人にだけ寄りかかって生きるというのは、大変困難な生き方だと思う。けれど、それでも、僕がただ一人愛するあの男の唱える愛を、自分の考えとは別に信じてみたい。誰にも観測不能な、いつかの未来のことを。
彼本人にはいくつか言い訳をしたが、このページの上に全てを書き記してしまうのはやはり気恥ずかしいものがある。あの男に教えられた愛を、知っているのはこの世に二人でいいだろう。僕と、彼の二人だ。書き記したこれを読んでいる者はいくらか存在するのだろうが、このノートの存在を彼に教えて尚公開の場で書き続けているのは、わざわざ隠れるのは性に合わないという気質のうえで――更に、愛おしい彼のことを見せびらかしたい、自慢したいという理由に他ならない。僕の愛おしい唯一。その存在それ以上は、穏やかな夜に必要はない。

レイシオ、人という字は人と人が支え合って出来てるんだよ。だからもっと僕に寄りかかってよ。なんて、こんなありきたりで陳腐な例え話は置いといて。
僕が君だけに寄りかかってそれで満足してるのは君が僕が溺れてしまう程に愛情を注いでくれているからだと思う。君は僕だけに寄り掛かることは困難かい?そうじゃないね、きっと壊れてしまうのが怖いんだろう。

いつか、当たり前の世界を見に行こう。

[21:02] 講義の合間、あの男から届いたメッセージがあんまりに平和で望みのわからないものだから意図を尋ねたところ、どうやら彼は僕の不安を解消しようと考えていたらしい。大変に人使いの荒いスターピースカンパニーではあるが、彼が休憩に呑気な時間を過ごすだけの余裕があるのなら少しは安心して送り出すことができる。僕は仕事中の様子を寄越せとは、一言も言っていないのだが。勘違いをしながらも機嫌良く他愛も無いあれこれを囀る恋人には絆されてしまっていて、チャットルームの文章に聞く程度なら、その調子良く続く鳴き声も心地良い。腕に抱いたときの甘えて擦り寄る姿が、脳裏に過ぎる為だろう。
……などと書きたいことを整理して開いたページに、既に追記があるのだから驚いた。昼間の件も、これも、君はどうにも先回りが上手い。随分と知ったような口を聞くものだが、答え合わせは必要か?

答え合わせなんて、外れていたら僕の硝子のようなハートが砕け散ってしまうから止めておこうか。
とはいえ真実を探求したくなるのも人の性、やっぱり答えを聞いても?
矛盾してるけどアンサーを闇に葬るのも勿体無いからね。


29 :アベンチュリン(hsr)
2025/01/28(火) 00:00

今日で出逢って2ヶ月。
君の目にはどんな景色が見えているのだろう?
僕には見えてるよ、僕の幸福論が理想とした景色が。
お互いだけに寄りかかって崩れることを怖れているうちはまだお互いの存在が当たり前じゃないね。
だからこのお祝いの日を足掛かりにして着実に日々を積み重ねて行こう。空気のように僕の存在が当たり前になった時こそが本当の幸せなんだと思う、毎日を僕で塗り上げてあげるよ。
過去の自分にも未来の自分にも嫉妬しちゃうから、今の僕だけ見てて。
そう今を積み重ねて永遠を辿っていこう。
愛しい君へ、愛を込めて。2ヶ月ありがとう、これからもよろしくね。


夢だけでなく現実を共に過ごした過去の自分にまで妬いてみせる君は、やはり可愛らしくて仕方ない。すぐにそんなことを言う所為で「どうも君は可愛いのが好きみたいだから」なんて誤解も与えていたが、それ以外に言葉を探すよりも早く愛おしさを伝えなければ落ち着かないのだから許してほしい。
それから僕は、日々を積み重ねて行くこと自体に、まるで恐ろしさは感じていない。寧ろそれに怯えがあるのは君の方じゃないか? 君がその立場に訪れると信じ込んでいるいつかの未来も、決して覆らないものではない。――この話をすると、君はまた、今だけは『砂金石』ではないただの人間だと話を切り上げてしまうものだが。
僕の目の前に居る君が、ただのなんでもない男であるのなら、君を前にした僕には君ひとりきりしか見えていない。僕の臆病も、恐れも、君をこの目に映しているからこそだ。君だけが僕の世界になっているからこそだ。そんな愚かな男の愛を、今までもこれからも君だけに。


36 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/02/28(金) 00:41

一旦確保のみ。

ねえねえ、いつ書くの?

[02:20] ページごと書き換えるはずが、消せなくなってしまったな……。この下に書いておこう。

彼との関係性が増えた初めの頃、当然のようにこのまま季節を越えるのだと思っていた。カンパニーの主導による幾つかの厄介な案件や、或いは引鉄の感触が指に残る最悪の出会いから、今や僕たちは随分と遠くまで来たものだ。それらがカレンダーの奥に埋もれていくように、当たり前に身を寄せ合う寒い冬の先があるのだと。それはあの男が口にする「永遠」なんかじゃなく、与えられる愛に対する驕りですらなく、日々と生活が人間に齎す変化からすっかりと目を背けた愚かな考えだった。――そんなことを思うこの日だったというのに、差し出された手紙は眩い。文香と同じ香りを纏った彼自身のように。
直接語りはしたがこのノートにも記しておく。違う季節の景色は遠いが、けれどそれでも、僕は君と夏の空が見たい。小さな花が身を寄せ合って、一つの大きな花弁を太陽へと広げるさまを共に見よう。背丈よりも高い花の頭に熱い日差しを遮られて、柔らかな金色は僕の目の前にだけ揺れて、未だ尚鼻につく香水と混ざる君の香りを知りたい。寝入り際のくだらない空想だ。それでもひとつ、思い描いてみるくらいはいいだろう。未知が先人の教えによって解き明かされていく過程にただ心躍らせていた少年時代、見上げた薄黄色の眩さと土の匂いを覚えている。もしかすると今だって、見上げられるのかもしれない。


39 :Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/03/19(水) 01:28

あの男の呟く「さみしい」の一言で全ての優先順位を狂わせてしまう人間になってしまったものだから、相変わらず愚かしくも彼へと向ける感情に振り回されている。腕の中で眠るギャンブラーの、ポーカーフェイスを捨て去った寝顔を、ただ眺めていられるだけで僕は充分に幸せだと言ってやりたい。実際のところはそれよりももう少し、餓えている。


約10日。同じ部屋に帰宅し、同じベッドに眠っているくせに、僕と彼とがすれ違いを続けている日数だ。意識して数えてみればそう長い期間でもないように思えるが、それこそ蜂蜜に浸されるような日々を送っていた心身が渇いて軋みだすには充分だった。夜の静けさに身を委ねるだけの時間が無いのなら、朝の微睡みに彼を求めた。互いの隙間を求め合って触れた。僕の帰宅する頃に彼は、眠っているはずだった。ほんの少し触れるだけに口付けた瞼が持ち上がるから、眠気を纏った腕が引き寄せるから、僕はかろうじて室内着に着替えただけの身体でベッドに潜り込んで、素肌を暴こうとする手を許して、彼に少しでも穏やかな眠りがあるようにその身体を抱いた。持ち帰ってきた作業も、今日は短縮してこなすはずだったルーティンも、あの男のたった一言によって後回しになるのだから自分自身に呆れるばかりだ。けれどそうしなければ、どんな汚れよりも厄介な後悔が頭にへばりつくことを僕は知っている。
もしも彼が些細な口付けに目を開けた理由が、待っていたからなら、……そうであればいいと根拠も無しに考えてしまうほどに、今は隠れたあの瞳の色が恋しい。温もりに満たされたまま、愛おしい恋人と、彼への感謝を抱いて眠る。愛されていてくれて、ありがとう。

君の愛で満たされている筈のこの心がたった10日のすれ違いで軋むのは何故なんだろう、君は変わらず愛を注いでくれてるのに体調不良に甘えて起きれない自分自身が情けないよ。
昨日の僕は狸寝入り、君が帰ってくるまで待っていた。おかげで狂っていた生活リズムも正された、かな。ちゃんと朝に目が覚めたから。
今日もこの調子で起きてられたらまた夜更かしできる日も来るだろう、待っていてね。僕のレイシオ。
ところで叫びを変えたの君は気付いているんだろうか。


44 :アベンチュリン(hsr)
2025/04/16(水) 11:28

彼が初めて僕の家に泊まりに来たのは寒い冬だった。
……寒がりな僕は未だに寒い寒いと夜が来る度に彼にしがみついているのだけど、そんな僕を置き去りにして周りは冬の景色から春の景色へと移り変わり桜もすっかり葉桜になろうとしている。
それもそのはず、振り返ってみたらその日から今月で5ヶ月。来月で6ヶ月になるのだから。
半年と言う月日はそうだな、長いとも短いとも言えない。ただ愛おしいと思う年月だと思う。
来月の半年記念日を盛大に祝ってくれたら、ホワイトデーを忘れてたのをチャラにしてあげるよ。レイシオ。
ホワイトデーと言えばスパダリは30倍返しが基本だと言うだろう?だから彼に盛大に祝ってほしくて、信用ポイントを振り込んだんだ。……そっくりそのまま振り込み返されたけど。今度の記念日にもこっそり振り込んでやろうかな。まあ、何が言いたいかと言うと

愛してるよ、レイシオ。来月の記念日は忘れないように。
君の見たがっていたひまわりは、ほらすぐそこに。

一つ飛ばしで未来について語るとは、君も君で大概なせっかちだな。それに僕は、その日は君から祝ってもらえるものだと思っていたんだが。生憎だが僕はサプライズなど器用なことはできないし、恋人の望むものを言い当てられるほど人の振る舞いの機微に聡い性質でもない。それでも毎月の恒例になれば記念日には期待もする。君を喜ばせたいと願う、凡人相応の心を持っている。――だから、6月だ。6月なら、考えておく。信用ポイントは不要だ、期日までに君も案を提出するように。その頃には雨の増える時期も近付いているだろう。君が雨を厭うなら、どこか気候の安定した観光惑星へ行くのもいい。ひまわりを見るのは、それよりも後の話だ。