▲あいつはカスだって話

夜の自由時間にゲームをしていたときのこと。

敵のモンスターが言葉を喋って初めて意思疎通ができたイベントがあって、いつもは襲ってくるけどこいつにも意思があって本当はいいやつなんだな…と楽しそうに踊っているモンスターをしみじみと眺めていたら、エースがインして一瞬で粉微塵にした。僕の目の前で。マジで最悪だぞあいつ！！！！！！！！！！！！！
分かり合えそうだったのにあいつのせいでモンスターと僕らの溝は永遠に深まった。今後未来永劫埋まることは絶対に無い！カスすぎるだろ！

呆然と立ち尽くして起こったことを話したら、爆笑しながら知らなかったんだって言い訳してた。本当か？こいつの話すことは全部怪しすぎるから信用できない。
お前のせいだからこれからの残滅も手伝えよ。

▼アイツがバカすぎる話2

日記を書くと「見てくれ！書いたんだ！」って騒がしく早く見るようにせがんでくるアイツ。どうだ！って期待の眼差しをオレに向けてくんだけど……えっなに？5歳児？オレは花丸求められてる先生か何かなの？？いや好きな時に好きな事書いたら良いしいちいち感想求められても困るんですけどー。


あとアイツが書いてたクイズの話、アレだけ見ると微笑ましい感じかも知んないけど全然違うから。

「今から何食べるか当ててくれ！」
「パン」「違う」
「おにぎり」「違う」
「肉、魚、野菜」「違う」
「ヒント：うまい」「いや全然ヒントじゃないから」
ってのが永遠に続く。

ちなみにこの時食ってたのはウエハースだった。チョコ味の。ってわかるかよ！！！！わかるわけないでしょバカなの！？！？！！いやチョコ味、板状、サクサクってヒントもらって当てたけど商品名まで求めてくんのやめてくんない？？？それも当てたけど！！
ちなみにクイズだけで約15分拘束。完全にバカ。


▽

毎日しょうもない会話してゲラゲラ笑ってさ、一緒にゲームして騒いだり時々ひっついて戯れあったり。そんな甘ったるい言葉が年中飛び交う訳でもなく、日々揶揄ったりキレてたり貶したり胸ぐら掴んだりって感じで……なんか良いよなって改めて思った本日でしたよっと。
まあアイツはやたら意識しててキモいんだけどね！！だってオレら、マブだろ？なーんてね。

▲脳内の話

今日は朝練も無いし、エースが起きるまで少しだけラブノートを書いてみようと思う。前回みたいにまた時間がかかりすぎたら授業までに間に合わないかもしれないが…。

ところでこのノート、こいつの脳内の答え合わせみたいで面白いしすごく参考になってるんだ。
本人には何度も言っていることで、エースは言葉足らずで自己完結し過ぎな傾向にあると思う。考えた結果僕に言うことじゃないって勝手に処理されているのかもしれないけど、普通にめちゃくちゃ勝手だしノートを見てこの時はこんなふうに思っていたのかと驚くことが多い……いや、腹立つことの方が多いか。
あと要領が良くて人付き合いも上手くこなしてるこいつが頭を悩ませているのを見ると、僕のことが大好きだなと嬉しくもなる。


そうだ、エースと話していて嬉しく感じたことも残しておこう。
部活終わりに軽食を摂っていて、たまたま居合わせると僕は食べていた物と飲んでいた物をさっと隠す。何を食べていたか当ててくれってクイズを出したら、思いの外ちゃんと考えて答えてくれるから最近ハマってるんだ。

……そういえば回答中に突然キスされたのは何だったんだ、あれ。

▼後悔とかそんなんじゃねぇけどな話

だーーーっ！！！アイツが仮眠中にマジストしてたら止まんなくて、オレの名前らしき奇声を発してるのにも全く気付けなくて！！そういや今日はコイツくっつきたがってたの適当にあしらっちゃったなとか、やっぱちゃんと叩き起こすべきだったなとか、寝顔見ながらもやもや現在進行中。

マルチタスクは割と得意。だけどその中でも優先順位って出てくるものじゃん？
その優先順位の選定は、その時必要なものだったり単に気分的な問題だったり様々で。ここ数日はアイツとの時間が最優先事項に組み込まれてたんだけど、今日は他のクラスメイト達との時間のが優先順位を上回ったのがこの結果。
お互いやりたいことある時はそっち優先すべきだし、気にかける必要はないと思ってんだよね。
良い関係築くには信頼とか尊重とかそういうのが大事でしょ。共依存みたいな純粋な好きが霞むような関係は絶対御免だし。

じゃあなんでここまで好き勝手に事を進めたのにもやもやすんのかって、優先タスク消化していって最優先事項にアイツ補給が飛び出てきたから。

つまりオレのわがまま。
アイツへの申し訳なさ的なのは微塵もないから。

大人しく寝顔に落書きして寝とくけど、やっぱ物足りないから上手くいかないなーって………あれっ、もしかしてマルチタスク全然できてないってことじゃね？

▼アイツがバカすぎる話

「お前とえろいことをしたいって、願い続けてたんだ……空の星に…」

いやいやいやいや無理でしょこんなん！！！！
寝る間際に言い残したアイツの言葉なんだけど、笑い過ぎてオレは眠るどころじゃなくなった。いやどんだけバカなの？願われてる星の身になってみろよ困るだろ！？？
それくらい自分でどうにかしろよコイツって思われてたから！確実に！！！

というのも、アイツと色々したんだよな。色々ってのはナニがどうでこうで、アイツが色気攻撃して来たけど正直全くその気がなかったし全然反応しなくてさー。まあそれに気付いた時のアイツの顔が傑作だったんだけどね。
言葉発せずにひたすら顔面で、ナンデ？？？って訴えてくんの。笑い狂うの堪えたオレは讃えられるべき。いや、あれで怒り狂うか萎えなかったアイツもMVP。

あとから聞いた話、自分のアレが後に引けない感じになってたからオレのソレはもういいやって切り捨てたそうで。アイツのこういうとこ好きなんだよなー…めちゃくちゃ好き。面白すぎてほんっと飽きない。