……あんたに贈れる言葉も、声も、……今の俺からは、少なくて。
……淋しい思いを、させてしまっていると思う。
今夜もそうだ。
気遣って、寝かせてくれる優しさに、……甘えてしまった結果の今だ。
見事に擦れ違ってしまった。
…………あんたが足りない。

あんたが綴って、贈ってくれた言葉は、いつでも俺を柔らにしてしまう。
鈍感なこころも、浮かべるのが下手な表情さえも。
俺が単純だからもあるのだろうが、……一憂などないほどに、喜ぶばかりだ。
頻度や長短は関係ない。
俺の、大切で、愛おしい、……あんたが紡ぐ、あんたの想い。
それに触れられる事が、ただただ、嬉しい。

おかえりさえも言えずに、寝落ちてしまった不甲斐ない刀だが、……今日も、明日も、……あんたと共に。
抱き締めて、その背を撫でながら、……二度寝させてもらうとしよう。

おやすみ、国広。
今日も、あんたを愛している。
……大好きだ。

俺の恋びとがあんたで本当に良かった。
あんたがいるから俺の世界はいつも優しくて温かい。

……眠れてよかった。

眠る事も、夜を越える事も、朝を迎える事も。
何かしら苦手意識を持っているあんたの、それぞれの境に、……俺が寄り添える事が、嬉しい。
あんたの傍にいられて、……嬉しい。
共に眠るばかりの時間さえ、……あんたを抱き締めていられる幸福感に満たされる。
俺は毎日、あんたのお蔭で、……こんなにも、しあわせだ。

……誰よりも愛おしい、俺の唯一。
今日も、……あんたを愛している。
……大好きだ。

……おやすみ、国広。
あんたが、いい夢を見られますよう。
次はまた、……共に迎える朝に。

……起きていて、よかった。

あんたに、逢えた。

あんたの見た夢に対しては、些か不謹慎だろうが、
…………嬉しかった。

……あんたが今から見る夢は、
……いい夢で、ありますよう。

……早く、……楽になれますよう。


今日も、……あんただけを愛している。
……大好きだ。

寝際、国広の意識が揺れていて、……その返事が曖昧なのをいい事に、……多くと、想いを、……愛を、囁いた。
確かと起きていたならば、フィーバータイムだ、と、……止められていただろうほどに。

……これは、俺の自己満足なのだろうと、……そう、わかっている。
零れる言葉を、溢れる想いを、……注ぐ先のあんたが、受け止めこなさない量でも、……勝手に紡いで、贈ろうとする。
加減下手で、押し付けにもなりそうな、……いや、実際なっていて、困らせているだろうそれを、……今夜も、俺の腕の中で眠りにつくあんたに、……沁み込むよう、贈り続けて。
夢路に旅立つあんたが、夢の中でも、……俺だけのあんたであればいいと、……自身の我儘さに、少し笑って、……口付けた。

日々、あんたへの想いが募る。
……愛しいばかりだ。

あんたからの想いも、贈られ続ける。
……嬉しいかぎりだ。


どうだ、国広。
俺は、……誰よりも我儘で、マイペースで、……しあわせな刀だろう？