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┗666.オレンジの庭(110-114/118)

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114 :大倶利伽羅
2024/11/23(土) 23:50



Stella



……俺の分は、間に合ったな。


封書>国広へ

筆不精の刀としては、既に、ただの三通目で書き出しに詰まったわけだが。
三年目を迎えたこの日に、また筆を執ってみる。

年々、俺達の本丸においても、寒さと暑さとが極端に苛烈になっていく中、今日も今日とて、あんたは俺と共にいる。
今年の夏も、凄かった。
冬は、もう少し手加減してもらいたいものだが、果たして。
防寒対策と、来年の夏場へ向けての猛暑対策を検討するとしよう。

あんたをこの腕に抱いて、その髪に、顔に、背に触れて、心身共に穏やかに、あたたかになって、と。
俺は、俺が日々感じているしあわせを、どれほどあんたに分けられているだろうか。
これは、俺がよく、自身に対して思う事だ。
より多くと、あんたをしあわせにしたいのに、かなっている気がしない。
俺ばかりが、あんたの優しさに、愛らしさに、満たされている。
驚くほどに伝わっていると、教えてはもらったがな。
まだまだ、総てではないと思うぞ?

目覚めた時、俺の気配に気付いた時、名を呼びながら探してくれる。
湯上りの髪を、丁寧に拭いながら撫ぜてくれる。
不調な時に、気遣って背を撫で擦ってくれる。
他所には決して吐き出さない弱音や苦しみを、俺には零して、その想いを分けてくれる。
加減下手なままの恋情や愛情を、言葉で、触れ合いで、伝えた時に、受け止めてくれる。
これは、さも当然だと言わんばかりの時も、嬉しそうにはにかんでくれる時も、どんな返事だろうと、その時々のあんたらしくて、つい笑ってしまう。
また俺が、嬉しくなって、しまう。
多すぎる、重すぎる、鬱陶しすぎる時は、気にせず聞き流してくれていい。
その程度で枯れ果てるほどの、限りある想いではないからな。

ああ今日も、自分という刀を唯一だと謳って、愛して、愛して止まない刀が、一振り確実に此処にいるのだと、それだけ知っていてくれれば、いい。
待てが効くかはわからないが、試す分にはあんたの自由だ。
あんたの望まぬ事、嫌がる事は、したくない。

眠気が絡むと、本当にただの鈍ら刀でしかない俺だが、それでも、かなう限りの時を、あんたの傍で、あんたと共に、重ねていきたい。
駆け抜けていくような、早い時の流れの中でも、この手を放さず、ずっと。
毎年と言わず、毎日のように、呆れられる時もあるほどに、あんたへの想いを囁きながら。

今日も、あんたが、誰よりも大好きだ。


大倶利伽羅




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113 :大倶利伽羅
2024/11/05(火) 00:05



Stella
季節が移ろい、苦しく暑い夏から、過ごしやすい季節、……を通り過ぎて、肌寒い季節になってきた。
時の流れは、……早いものだ。

俺の、最愛の、……大切な唯一。
今日という日に、あんたへ、改めて綴っておく。

昨日も、今日も、……明日も、来年も。
……ずっと、……あんたが、大好きだ。
気付けば何もせぬ内に、朝から晩と過ぎ去ってしまう日も、あるにはあるが。
……これからも、……巡りくる季節を、……歩みゆく日々を、共に。
穏やかな時を重ねて、……生きていこう。

あんたを、誰よりも、……愛している。


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112 :大倶利伽羅
2024/07/20(土) 12:10



Stella
二度目の逢引。

嬉しい。
楽しい。
美味い。
……今日もまた、あんたと過ごせて、しあわせだ。


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111 :大倶利伽羅
2024/05/19(日) 12:00



Stella
……逢引。
……楽しみだ。


◆◇



……楽しかった。
……美味かった。

また次も、……楽しみにしていよう。


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110 :大倶利伽羅
2024/05/17(金) 03:25



Stella
……どうか、少しでも、……俺の腕の中で、……あんたが、穏やかに眠れますよう。

……おやすみ、国広。
明日は、……楽な日になるといいな。


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