……出逢った頃の事を、国広と話した。
……懐かしかったし、……。
……いや、……懐かしかった。
……国広は、一目惚れをしてくれたそうだ。
……。……伝聞調で書く自分の事は、何処かむず痒いものだな。
……俺は、……気付くのが遅くなった。
気付いてからは、……伝え続けてきた。
…………その時、…………届いていなかった分も…………また、思い返すような機が、あんたにあれば、……改めて、……届くと、いい。
……夜半に思考を廻らせるものではないな。
寝るとしよう。
◆◇
朝起きて。
これまでは、一年と約八ヶ月。
これからは、……ずっと。
……これからの方が、断然長い。
……ずっと、……長くと、……届き、響くよう、……変わらず、伝え続けていくとしよう。
……これまでの分は、……改めて振り返った時にでも、……改めて、届いて、響いて。
……あんたを、……可愛らしく照れさせると、いい。