……見事に擦れ違った。
……今夜は、一時的に、ではあるのだろうが、少し目が覚めたので、筆を執る。
◆◇
自省込み、閲覧注意
国広の、……言葉や、想い、……ぬくもりや、優しさ、……繊細さや、激しさに触れた時、……無論、他にも多々あるが、……そういう時に、酷く、……嬉しくなる。
俺と、……向き合って、……想ってくれて、……国広自身を、見せてくれているのだな、と。
……俺は、端的に言っても、連ねるだけ連ねても、……何れにしろ口下手で、……始終と言えるほどにやらかしてばかりで、……何処ででも眠れるような、かばとカピバラの相中のような、……鈍感で、マイペースな亜種だ。
一日程度なら猫を被れていても、長くずっととなると、化けの皮など容易く剥がれる。
未熟で、勝手で、考えの足りない、……他の同位体に出来ている事が出来ない、……残念さが、顔を出す。
……国広も、……何度も泣かせてきた。
涙する事があれば、俺が拭ってやりたいのに、……寧ろ、俺が泣かせている。
…………酷く、腹立たしく、口惜しく、……哀しい。
……それでも、……何度俺に振り回されても、……国広は、俺がいいと、俺の手を取ってくれる。
……優しさに甘えているのは、どちらだ、という話だ。
……せめてあんたが、……負の感情を抱く以上に、……しあわせだと、こころからそう思い続けられるよう、……傍にいて、……尽力していこう。
駄目なところや、嫌いなところ、嫌な事は、ばしっと言っていい。
……少しだけ整理をつける時間は、場合により貰うだろうが、……改善を目指す。
あんたの手を、俺が取り続けていられるように、……どうか、努力をさせてほしい。
全力で、……それでもマイペースに、……俺は、……あんたを、愛していくから。
◆◇
同級生だろうが、同本丸の刀だろうが、同位体だろうが、……あんたは、もう誰にも渡さない。
あんたを、奪って、攫って、……俺のにする。
熊は愛らしかった。
…………小池先生は……知らない。