パンプディング、ちいうらしい。
プリン液の中で浮き上がってしまいゆうパンが香ばしゅうに焼けちょって……こいたぁ堪らん！
パン、牛乳、玉子、砂糖、香り付けの洋酒やら何やら…。
案外難しゅうない材料と工程で作れゆうんじゃと後から聞いた。普段デザートで偶に食いゆうプリンは冷たく冷やされちょって、生クリームじゃとかシロップ漬けのさくらんぼじゃとかが乗せられちゅうけんど、このパンプリンっちゅうやつはオーブンから出してそのままほこほこに湯気が立っちゅう所を食うらしい。
アツアツのプリンらぁてまだちっくと冷えゆう日にはもって来いちや。これを食うたら何をして過ごすとするかのう…。
あいたぁについて答える形式のもんは、やっちゅうわしは楽しいけんど段々同じ質問と答えばっかり増えていきゆうんが困るのう…。
>◆誰についてたとえるか教えてください。
龍馬。
>◆その人はあなたにとってどんな人ですか？
一蓮托生…？あいたぁの居る所にわしも居る。
>◆その人を動物に例えると？
犬…じゃろな。人が大好きで優しい目をしちゅう懐こい大型犬。
>◆その人を植物に例えると？
柳。柔よく剛を制すを体現しゆう様な男じゃき。
>◆その人を無機物に例えると？
潤滑油。緩衝材。あいたぁが居ると揉め事が少ない気がしゆう。
>◆その人を食べ物に例えると？
砂糖。その甘さと人を病み付きにしてしまいゆう所が砂糖そのものちや。
>◆その人を飲み物に例えると？
水。乾きを潤す清水にもなれば、賂みたいなちくとの濁りも許容しゆう様な千変万化の水。
>◆その人を色に例えると？
青。海の青。自由の象徴。
>◆その人を香りに例えると？
森や木々の匂い。松や杉の葉に似た爽やかな青味の香。
>◆その人を漢字一文字で例えると？
廉。ように言い過ぎじゃろか？
>◆その人を四字熟語で例えると？
帷幄之臣。参謀向きのサーヴァントは他にも仰山居るけんど、まぁ一応頭は回る方じゃろき。
>◆その人を季節に例えると？
冬。あいたぁ自身は寒いの大嫌いそうじゃけど、あいたぁが何かを成した後に世に春が来ゆう様な生き方も冬に似ちゅうち思いゆう。
>◆その人を音楽に例えると？
鼻歌。太平楽。平和で平凡。世が安穏としちゅうからこそ自然と出て来る与太の歌。
>◆その人を「兄弟」や「親戚」など家族に例えると？
前は弟ち言うた気がしゆう。慌てて旦さんに訂正したり。
>◆その人を童話のキャラクターに例えると？
「長靴をはいた猫」の猫。自身が表舞台に立つ事はなく、常に誰かを盛り立てて、その影に隠れて着実に物事を押し進めゆう。…我ながらピッタリやないかえ？
>◆その人を漫画やドラマの登場人物に例えると？
坂本龍馬。あいたぁ自身が漫画やドラマや映画の主役になりゆう様な男じゃき。
>◆例えばその人に似合いそうな部活は？
連携やら連帯が要になりそうな団体スポーツ…と見せ掛けて。どっちゃか言うたらボードゲームのGMしちょりそうなイメージがあるがよ。
>◆例えばその人に似合いそうな職業は？
商売人。ほれも海の向こうのもんを商う廻船問屋。輸入代理店みたいなもんを悠々自適にしゆうんやないろうか？
>◆例えばその人に似合いそうなワンポイントアイテムは？
靴下吊りゆうやつ。ソックスガーター、ちいうんやったかの？
>◆例えばその人と一日デートするなら？
海浜公園をブラブラしゆう。港近くの大型商業施設をひやかしてみたり…。長崎や横浜もえいか知れんけんど、神戸もようないがか？
>◆例えばその人に似合いそうな名言は？
あれ。あれ言うとうせ。日本を今一度洗濯云々のやつ！
しもうた。
お竜にもひなケーキなり、ひし餅なり、ひし餅みたいな三色ゼリーでも食わせちゃったらえかったちや…。
わしんくのマスターはおなごじゃき、バレンタインとホワイトデーの間に挟まれちゅうこの忙しい時期にもひな人形が飾られゆうし、夜には雪洞に明かりが灯りゆう。
誰が、いつの間にしゆうものやらわしは未だに知らんのじゃけど、十中八九和鯖の連中の誰かじゃろう。
紫式部や清少納言、あやかしい事しかしよらん蘆屋道満とその目付とも言えゆう源氏の連中は宮中祭祀にも詳しいじゃろきの。古式ゆかしい上巳の節句を模しちゅうのか、めっそう立派な七段飾りの雛人形にもきっちりひとがたとしての役割が当てられちょるち小耳に挟んだちや。
このカルデアの誰もがマスターの健やかな成長を願いゆう。
しょうまっことえい日ぜよ。
三月！
三月ぜよマスター。マナプリ交換は済ませたかえ！？
早い。早過ぎゆう。
もう弥生の頃らぁて信じられんちや。
三月と言えば桃の節句。白酒。花見……くらいしか考えも及ばざったけんど、今年は大仕事が控えちゅうきしっかり準備しちょかんと。
あいたぁからのリクエストは些細なもんじゃきに、どればぁ凝るかは自分の腕との相談次第になるじゃろう。わしは自分が食いたいもんぎり寄せ集めてしまいゆう癖があるき、そこも気を付けちょかんとの。
飯物はあれとあれとあれじゃろう？おかずはあれとそれとこれがえいのう。わしは無うても構んのじゃけど、あれとそれも入れんと栄養が偏るち言われてしもうたき仕方ない。
後は食後の甘味じゃけんど、手が汚れんもので食べ易い、弁当向きの…ううーん…。あれをどうにか食わせちゃりたいんじゃけどにゃあ。
いかん。感覚がバカになっちゅう気がしゆう。
仔サモはめっそう可愛いかったちや。片時も離れたりせざったし、頭なり背中なりずーっと撫でちょった。何なら隙あらば抱いちょった。
懐に仕舞い込んだり兎に角触れちょらん時が無かったせいか…………あいたぁが人に戻んた今でもまだ触れちょきとうて仕方ない。
わしは阿呆やないろうか。
周りに人が居るかどうかも確認せんままあいたぁと手を繋ごうとするらぁて…。
いや、そもそも大の男が二人並んで手を繋いじゅう時点で異常事態じゃろ。べこ。わしのべこ。
ベタベタベタベタくっつき回りとうなるらぁて、どうかしちゅうぜよわし。しっかりせぇわし。目を覚ませわし。