Stay.

>>

　確保。お預けとキスの話。
　とてもじゃないけど人に話すような内容ではなくなってしまったから取り消し。……アンタの調子が元に戻るまで、っていう明確な理由があったから仕方ないとはいえ、久々になるとコントロールが効かなくて全然ダメね。アンタも、アタシも。


>>

　相変わらずアンタと向かう空はとても鮮やかだし、一緒に潜るベッドは暖かくて心地いい。アタシのつめたい指先もつま先も、アンタは厭うことなく握って抱き込んで温めるから、アタシは毎日快適な眠りを得られている。お陰で肌の調子はすこぶる良くて、アンタの愛を疑う暇もないわ。
　ピクニックの話をして、春に焦がれて、陽気に誘われて開く花を待ち遠しく思う。たったそれだけのことが、アンタがいるだけでとてもとても特別なことのように感じるのよ。ああ、楽しみだわ。アンタと出掛けるのって、どこへ行くのも本当にわくわくする。ねえ、行くなら湖のほとりがいいんじゃないかしら？　暖かくて、よく晴れた日に行きましょう。日傘を忘れないようにしないとね。


>>

　冷たいと差し出す手を暖めてくれるアンタの声が優しくて好き。

>>

　最近の話。先日からレオナが少し体調を崩していて、その関係で色々とお休み中。あれこれと気に掛けて慎重に様子を窺ってはいるけれど、それでも心配なものは心配よね。いままで一緒に過ごしてきた成果かしら、ダメそうな時や頼りたいって時にはちゃんと言ってくれるようになったから、大丈夫って言っている限りは信じるようにはしてる。……見栄を張るよりアタシの気持ちを優先してくれるアンタの健気さに胸がぎゅう、と掴まれたみたいに苦しくなるわ。どうかアンタが一日も早く本調子に戻って、苦しいのも辛いのも何一つなくなりますように。

　まあでも、そういうアタシもけして本調子ではなくて、昨日はアンタの戻りも待ち切れずに早々にダウン。お陰で今朝は早すぎるお目覚めよ。全く、自己管理がなってないなんてアタシもまだまだね……まだ完全に回復したわけでもないから、今日も一日無理せず様子を見ながら過ごすわ。アンタも無理しちゃダメよ。負担を掛けたくないから、おはようの挨拶は控えておくわ。アンタが起きてきたら声を掛けてちょうだい。

Thanks for your messages.

>>

ミズ・ヒタギと、彼女の素敵な恋人のアナタへ。

　ごきげんよう、ミズ・ヒタギ、ミスター・デイシュウ。……いえ、ご夫婦でいらっしゃるのだから、ミセスの方が良かったかしら？　お二人からアタシたち宛にメッセージを頂けた事、とても嬉しかった。だってほら、お見送りをする時にお話ししたでしょう？　アナタたちがアタシの憧れのカップルだって。そんなお二人からお祝いのメッセージを頂けたのよ。アタシ、すっかり舞い上がってしまって。お祝いの言葉をありがとう、多少のくすぐったさはあるけれどアタシたちの日常と言葉を好意的に受け止めて、見守ってくれて嬉しく思うわ。これからも彼と永く共に居られるように甘さには磨きをかけていくから……もしも胸焼けするようになってしまったらごめんなさいね、ふふ。
　ああ、そうそう。『友人カップル』って呼ばれたの、あれも結構嬉しかったの。友人と呼んで頂けて光栄よ、今後ともゆるりと交流して頂けたら幸い。

P.S.　空の話。

　暴風が吹き荒れ岩が空舞う『例の場所』は無事抜けられたかしら？　ここだけの話ね、アタシ、そこが嫌いすぎて夢にまで見たのよ。レオナには笑われたわ。アナタの無事を祈っておくわね、良い空の旅を。

アズールとイデアへ。

　そうそう、前回の私信についてはお察しの通りよ。人に慣れないイデアが気力を使い果たしてまで送ってくれた私信だし、遅くなってしまってでも返事はしておきたかったのよね……それはもちろんアンタに対しても同じよ、アズール。というわけで今回もお返事を。
　最近はイベントの恩恵で例の場所がいつも解放されているからありがたいわね。これを認めている日もレオナと一緒に行ったんだけど……アイツも何にも言わずに大砲に連れ出して煤まみれにしてくるから本当にもう……！　これはイデアが射出される所を見ないと気がおさまらないわ。だから今度は是非四人でね。

　ああそうだわ。奇遇ね、って言おうと思っていたんだけど、アタシもアンタたち二人の星がきらきらと煌めいて共に過ごしている様子を見るたびに微笑ましく思っているのよ。最近は中々エンカウントしないけれど、またホームが被ったら宜しくしてちょうだい。ハイタッチいつものをやるつもりだからカメラの準備も抜かりなくね、アズール。……あれこれ書いて私信が長くなりがちなのはお互い様だわ、ふふ。

　……長くなりすぎて分割。ほんと、隙あらばレシートになるのどうにかしないとダメ。

touch you

>>

　確保。触れたいきもちの話。


>>

　アンタがアタシに触れるとき、何を考えているのかしらと時々考えるわ。アタシに何を思って触れてるのかとか、触れているときはどう思っているのかとか……興味があるのもそうだし、……できれば、楽しいとか、嬉しいとか、気持ちいいとか。そういう気持ちで触れていてくれたら、とは常々思っている。

　じゃあ、そう言うアタシはどうかって言うと……そうね、やっぱり、どうしたらアンタが喜んでくれるかと考えて触って、結局はアンタに触れて嬉しいって気持ちに占められている気がする。
　優しく柔らかく、アンタがとても大切なのよって気持ちを表すようにそっと触れるのか、照れで荒くなる手つきで思い切り腕を叩いてみせるのか、それとも躊躇いを乗せて服だけ手繰り寄せるのか。色々考えて、その時のベストを尽くしているつもりよ。……あとは、そう、偶に、……アタシの指が色っぽく見えるようにとか、アンタがアタシに触れ返したくなるようにとか……そういうのもね。偶には考えたりするわよ。偶にね。
　アンタの肌や身体は暖かくて心地よくて、離れるなんて考えられないくらいに魅力的だから、何も考えずについつい勝手に指先が伸びてしまうこともあるけれど。……嫌ね、これじゃあアタシ、いずれアンタの悪戯を叱れなくなってしまいそう。

　一度アンタに触れ出すと、気持ちが溢れて止まらなくなるの。何度声に出しても何度伝えても足りなくて、口から溢れる言葉が好きばかりになってしまって、それを嬉しそうに聞いてくれるアンタが余計に愛しくなる。全くキリがなくて困っちゃうわ、底なし沼ってきっとこんな感じよ。助けてなんて言わないわ、アンタごと引き摺り込んでやるから覚悟しておくことね。


>>

　そうね、アンタはアタシにモテモテよ。おめでとう。