>>

　エペルが焼肉を強請りすぎる。この前行ったばかりじゃないの、って叱ったら「毎日行きたいのを我慢してるのに……」なんて悄気られてまるでこっちが悪役の気分だったわ。アタシだって、きちんとバランスを考えた注文で程よく栄養を取るなら、お店に行くこと自体はやぶさかでもないの。でもあの子ったら注文するものがカルビとかバラ肉とか、脂質たっぷりのカロリーオバケお肉ばっかりなのよ。よくもまあ胃もたれも肌荒れも起こさずに、あんなに食べられ……、…………、……この世で一番この相談に向かない相手に向けて書いてることを思い出したわ。バーベキューで肉しか用意しない男。まさか、アンタから変な影響を受けてるんじゃないでしょうね……。


>>

空の話。※メタ、別ゲーム要素含む。

　今回の再訪、アンタにずっと身に付けて欲しいと思っていたケープよ！　オレンジイエローの生地の端にブラウンの刺繍があしらわれていて、シンプルかつエキゾチックな雰囲気の一品。一定の間隔で飾られて揺れるタッセルが単調なファッションにもアクセントを与えてくれるわ。絶っっっ対アンタに似合うはず、似合わない想像ができない。……でも、アンタが忙しくなければ絶対ゲットして、って強請れるけれど、そこまでわがままを言う訳にもいかないわよね……無理はしなくて良いけれど、余裕があったら確認するだけでも見てみて欲しいわ。アンタも、見たらきっと欲しくなるはずよ。

>>

　朝起きて一番最初にすること、アンタの顔を確認して挨拶を返すこと。アタシのささやかな幸せの時間なんだけど寝ぼけ眼を擦っているせいでうまく返事が出来ないことも多いから、もう少しシャキッと起きないとダメだとは常々思っているわ。
　今日も、ありがとうと言われたから反射的にどういたしましてを返したけれど、あれって一体何に対する感謝だったのかしら……？　訳も分からないまま首を捻って寝ぼけたまま言葉を返すアタシは、アンタから見たらひどく間抜けだったかもしれないわね。今更恥ずかしくなってきた。


>>

　今日、事務所に所属するモデル犬と過ごしたの。くりくりと短い毛先が丸く翻る小柄なトイプードルでね、なぜかアタシにとても懐いていて事務所を歩くアタシの後ろをついてくるのよ。フローリングを爪で蹴る音をかしかし、と響かせて、アタシが立ち止まるとぴた、と立ち止まって。ソファに座って雑誌を読んでると膝の上にころりと寝転んで、遊んでとかおやつが欲しいとか、そういった何かをせがむでもなく大人しくしているの。もうそれが本当にかわいくてかわいくて……雑誌を放って頭を撫でていたら、あっという間に学園へ戻る時間になっていてびっくりしたわ。元々動物は好きな方だけれど、犬……良いわね。大人しくて利口で懐っこい犬、とても良い。
　いつぞやの誰かさんの理想像に倣うわけではないけれど、将来的に犬を飼うのもありかもしれない……ってところまで思考が飛んだ所で、アンタの頭上に立つ立派でキュートなお耳を思い出したわ。猫と犬は相性が悪いって話をどこかで聞いた気がする……ね、アンタ、犬は好き？　今度時間が取れた時にでも聞かせてちょうだい。

>>

　とりあえず確保。ここにみっちり書くわ。

>>

　……昨日の内に更新しようと思ってたのに早起きとアンタと話せた満足感で早々に寝落ちたわ。いくらなんでも単純すぎる。あまりにも５歳児。はーー……今日こそちゃんと書くわよ。


>>

　35ヶ月の記念日。前もって忙しいと聞いていたから先にお祝いの挨拶だけでも、と思って予定を確認したの。そうしたら思いがけず共に過ごせそうな気配を感じたものだから、慌ててその日のうちに厄介な課題やら連絡やらを済ませたわ。万が一にも寝過ごさないように、いくつもの目覚ましまで用意してね。だって、少しでも長くアンタと一緒に過ごしたかったのよ。

　その思惑はどうにか成功して、アンタと久々にゆっくり過ごせた。まさか空まで一緒に行けるとは思ってなくて、アタシちょっと浮かれ過ぎてなかったかしら……？　アンタの前では自制心なんて塵のようなものね。

　アンタがアタシの側に居ようと努力してくれる姿を目の当たりにすると、少しホッとする。側に居たいのはアタシだけじゃないのね、って信じられるから。忙しい中で時間をとってくれてありがとう。本当に、すごく嬉しかった。
　今は口付けたり触れ合ったりする時間をとるのは難しいけれど、それでも変わらずにアンタが好きよ。アンタがアタシに触れてくれるときの熱も愛情も、全部覚えているわ。だから、ちょっとやそっとじゃアンタを忘れたりできない。……大好きよ、レオナ。アンタを愛してる。アンタが……自分以外の誰かにアタシを譲ろうと考えてもだめなのよ。アタシが、アンタじゃないといやなの。アンタがいいの。わがままばかりで困らせてしまうけれど、このわがままだけは譲れないわ。これから先も、アンタの側にいたい。大好き、……すきよ。

One more month

>> 35ヶ月記念。

　色々考えたの。アンタが忙しくてお祝いできないって分かっているのに、アタシがページをとってしまったらアンタにプレッシャーをかけるんじゃないかとか、……アンタの更新がなくてアタシが落ち込んでしまわないかとか。いえ、多分、今まで通りを期待して、なにも対策を取らないままでいたらきっと落ち込んでしまう。アンタの気持ちを勝手に悪い方向へと想像して、悲しくなってそれを表に出さないように必死になってそれで余裕がなくなって──……ほら、容易に想像できるでしょ。それもなかなか情けない話だけどね。……なにも自虐をするために言った訳じゃないわよ？　自分の行動の傾向や気持ちを余裕のある時に冷静に分析しておけば、そうならないように心掛けたり努力できるでしょ。名付けて『自己分析で落ち込み回避大作戦』よ。

　……正直に言うと、アンタの言葉がないのはとても寂しい。アタシの誕生日も、他の日がどれだけ話せなかったとしてもきっとこの日だけは、って勝手に思っていたから、……そうね、……、……あの日は、……悲しかった、わ。
　……でも、今まで通りに記念日や節目をお祝いするのは難しいってアンタに直接確認して、ようやく、諦めがついたの。少なくとも今現時点では、もう前みたいには過ごせないし、言葉を用意したり特別なことをするのは難しい。それをやっときちんと理解できた気がする。……聞き分けがなくて、理解するまでに時間がかかってしまってごめんなさい。それでも愛想を尽かさずに、側にいてくれてありがとう。


　でもね、アンタが更新できないからって、当てつけみたいにアタシまで更新をやめたり祝わなくなったりするのは違うと思わない？　だってこの日記自体、元々はアタシが自己満足で始めたことよ。今まではそれにアンタが付き合ってくれていただけ。アタシには時間があって、変わらずにアンタが好きで、アンタに気持ちを伝えたくて、だからアタシは書き続けることにする。あわよくばアンタがアタシの好意に絆されて、少しでも長く側にいてくれる道を選んでくれたら良いなっていう、少しの打算も含めてね。

　今後、『今まで』と『これから』の目に見える差に心が折れそうになる時もあるかもしれない。できなくなったこと、返ってこないことに苦しさや寂しさを感じるかもしれない。でも、出来る限り続けていくわ。アタシね、アンタが大好きなの。吐き出さないでいたらあっという間に破裂してしまうくらい、アンタが好きなの。だから、……だから、これからも仕方ない奴だなってアタシに困って、笑ってみせて。


>>

　……なんだか終始重たい話になっちゃったわね。これだけだとお祝いムードゼロでガッカリされちゃう気がするから、もう一枚ページを取ってそっちにたっぷり愛情を込めましょう。いえ、こっちにも重っっっっっったい愛情は死ぬほどこもってるんだけど。アタシは絶対にアンタの側に居たい。
　──そうだわ、アンタがページを取れないならアタシが２ページ分取ったらいいんじゃない！　アンタの分までみっちり書くわ、少しは喜んでくれるかしら……？

>>

　今日、アンタがアタシを好きでいてくれていることを改めて認識して、自分でもはっきりと自覚するほど見えない尻尾を振ってしまった。だって、本当に嬉しかったのよ。先の見えない日々の中で少しずつ積もっていく寂しさが、アンタの言葉や態度から愛情を感じるだけであっという間に溶けてしまった。……こんなことだからアンタにちょろいって言われるんだわ。でもいいのよ、これくらいちょろい方がアンタも安心していられるはず。

　…………だとしても、未だに尻尾を振ったままなのは流石にどうかと思われそう。落ち着かせようとはしているんだけど全然落ち着かないのよ……本当にどうしましょう。…………惚れた弱みですって、ふふ。


>>

　今日、撮影の帰りに新しい服を買ったのよ。スリーブレスでドレッシーな印象のワンピースで、爽やかかつ涼やかな青色はこれからの季節にぴったり。これと流行りのシアーシャツ、お気に入りのハイヒールを合わせて出掛けるのが今から楽しみだわ。そうだ、アンタもいつものサンダルじゃなくて、底が厚めの靴を履いてきてちょうだい。アタシの隣に立つんだから、きちんとバランスを考えて貰わないとね。