スレ一覧
┗690.Of course, same to you.(26-30/199)
▼|
前|
次|
1-|
新|
検|
書
30 :
___
2023/01/22(日) 00:35
30 :レ_オ_ナ・キ_ン_グ_ス_カ_ラ_ー(t_w_s_t)
2022/04/09(土) 00:00
Happy birthday.
ひどい寒暖差は徐々になりを潜め、風に花弁が混じるようになってきた4月。あの男の誕生日もご多分に漏れず麗かな晴れの日だった。
去年は指輪を渡したが、付き合って二度目になる今年のプレゼントはどうしたもんかとぼんやり考え始めたのはいつ頃からだったか。そんな事を気にする程度にはその日を気にかけている自分に何度苦い顔になったか覚えちゃいない。
去年を上回るのは容易ではないだろう。それだけ特別だったからな。それは別に構いやしねえが、それにしたってプレゼントがねえってのも格好がつかねえ。どうしたもんか、と考えていたら去年の秋に俺の色だと灰がかった緑を爪に乗せて上機嫌に眺めていたのを思い出した。
俺自身はそれが発する薬品臭が好きじゃない。部屋でそれを塗っている最中だと露骨に顔が歪む自覚はあるし、形の良い爪を刷毛で丁寧になぞるのに集中しているアイツが俺を構わないのも面白くねえ。
が、四六時中ヤツの視界に映り、事あるごとに眺めることになるのは悪くないと思った。
そんな思考の末に、日付が変わって最初に渡したものは掌に簡単に収まる小さな瓶。細身の瓶の部分はアイツの肩に落ちる毛先のような薄い紫色で満たされていて、黒いキャップは容器よりも長い。指先を彩るための化粧品。
どちらかと言えば可愛らしさを際立たせるピンクがかった淡い紫が好みに合うかなんてことは特に考えなかった。俺が似合うと思って選んだんだから似合うに決まってんだろう?
>>
用意していた物を手渡したことで満足した俺はアイツの反応を見るのもそこそこに既に半分足を突っ込んでいた微睡に沈んで、その後はお互い忙しなく過ごしてた。寮長会議で顔を合わせた時には周りにごちゃごちゃ言われるのが面倒で適当に流したが、祝う言葉は夜中のうちにちゃんと伝えてたからヘソは曲げられずに済んだようで何よりだ。
[
削除][
編集]
29 :
___
2023/01/22(日) 00:35
29 :レ_オ_ナ・キ_ン_グ_ス_カ_ラ_ー(t_w_s_t)
2022/04/07(木) 23:33
小咄。
>夢の話。
昨日、目が覚めた時に俺にしては珍しく夢を覚えていた。夢の中で俺は映画を見ていて、スクリーンには見慣れた顔が度々映っていた。どうやら魔物が跋扈するファンタジー要素のある話なようだ。アイツは主役らしいガキがへこたれそうになる度に厳しい言葉をかけては鼓舞する先輩的な立ち位置で、なんだ珍しいなと思ってた矢先に裏切って、思わず笑っちまった。せっかく信頼出来る兄貴ポジションだったってのに、これが夢じゃなきゃ配役がネタバレだとか言われるやつだろう。
いや、夢ではあるが実際にやってたやつの宣伝をどこかしらで目にしてそれが元になってる可能性はあるな。前に一緒に映画を見た時に随分苦い顔をしながら自分が演じてる所を見るのは素直に楽しめないとかどうとか言ってたが、一度くらい試してみてもいいんじゃねえか?
>>
>監視魔法の話。
最近ヴィルはどうも寝付きや夢見が悪いらしい。気圧や気温の変動で体が参ってるのもあるのかもしれねえな、なんて話をしていてふと冬場に導入したっていう湯たんぽの話を思い出した。
「そういやお前まだ湯たんぽ使ってんのか?」
「……暖かくなってから一回しまったんだけど……最近の夢見の悪さは湯たんぽがないせいかもしれない、って思って今日丁度もう一度出したところなの。」
「……自分で言うのもなんだが本当に俺は何か監視魔法でも使ってたっけか……?」
「……本当、アタシは今すっごくびっくりしたんだからね。今日出したばっかりなのよ?絶対どこかに監視魔法仕掛けてるわ。」
毎度その話になるとしてねえよと否定してたが、このタイミングで思い出した上に問い出してんのは覚えてねえだけで寝惚けてる時にでもそんなことしたのかもしれねえ……と少し思った。いやしてねえけどよ。野生の勘もバカになんねえもんだ。
[
削除][
編集]
28 :
___
2023/01/22(日) 00:35
28 :レ_オ_ナ・キ_ン_グ_ス_カ_ラ_ー(t_w_s_t)
2022/04/01(金) 21:27
『4月』
朝起きると隣にいたはずのヴィルがいなかった。それ自体はまあそこまで珍しいもんでもねえ。さして気に留めずに二度寝でもするかどうかと考えていたら、毛布の隙間からするっと何かが出てきた。お行儀良くシーツの上に座り直したソイツは意思の強そうな紫色の瞳で俺を見上げて短く鳴いた。艶やかな金の毛並みや柔らかそうな尻尾、三角型の小さな頭の上にはピンと尖った耳。どこからどう見ても猫だった。
思いがけない闖入者に一瞬呆気に取られたが、どことなくヴィルを彷彿とさせる面立ちを見るうちにまた授業中の事故か何かだろうと一人で納得して話しかけると、猫は素知らぬ顔のままベッドを下り、サイドテーブルへと跳躍した。音もなく着地したそこには見覚えのある小綺麗な筆跡で書かれたメモが置かれている。
『アンタの驚いた顔が目に浮かぶようね。彼はうちの事務所のモデル猫よ、突然だけど今日一日預かることになったの。悪いけど、午前中だけアンタが見ておいてくれる? 午後になったら迎えにいくわ、それまで丁重にもてなすのよ、丁重にね。』
ざっと目を走らせた後にもう一度じっくりと読み直す。この時点で既にヤツの思惑を想像するヒントは十分だ。普段周りに大人びた顔ばかり見せている年下の恋人の悪戯に笑いそうになるのを堪えて毛繕いに勤しむ猫を抱き抱えた。
「はーあ、厄介事を押し付けられたもんだ。迎えとやらが来るまで昼寝でもするか、なあヴィル。……ああ、ヴィルじゃねえんだったか。」
話しかけても反応はない。知らん顔で鼻を鳴らす様子にまた少し笑いそうになる。
丁寧にもてなせとのことだが猫をもてなす用意なんてあるわけのない雑然とした部屋を見回して、ようやく目についたミネラルウォーターを手に出してやると迷惑そうな顔をしていたが喉は渇いていたようで文句は言わなかった。
「……ナァゴ、」
「!……ニャウ。」
動物言語で名前を聞いてやると頭上の耳が一際立ち上がる。待ってましたと言わんばかりの反応と、見せつけるように反らされた胸に『アヴリル』の文字が刻まれたプレートが鈍く光った。ダメ押しのヒント。全く本当に素直なやつだ、嘘を吐くのは向いてねえ。
この後魔法の解けたヴィルが悔しそうにする様子が見れて俺としては楽しいエイプリルフールだった。来年こそは俺を出し抜くそうだから俺からも何か考えておいてやんねえとな。
>>
ああ、そういえば"厄介事"と称したのが俺の嘘だった訳だがその話をするタイミングがなかったからここに書いておく。
……はーー、もう全然気付いてなかった。アタシだけがはしゃいで張り切ってしまったのかと思って、少し気掛かりに思ってたのよ。アンタが楽しんでくれたなら良かった、ふふ。でも最初から見透かされていたのは少し悔しいわね……来年はもう少しブラフを混ぜて、今度こそアンタを驚かせてみせるわ。
[
削除][
編集]
27 :
___
2023/01/22(日) 00:34
27 :ヴ_ィ_ル・シ_ェ_ー_ン_ハ_イ_ト(t_w_s_t)
2022/03/25(金) 00:03
>>
確保。冬から春に移り変わる季節の話。
書こう書こうと思っている内に時間が経ってしまって何を書こうとしていたのか……ああ、そうだわ。春らしい陽気と冬の寒さが交互にやってくるからベッドの温度調節が難しいわねって話をしようと思ったのよ。暑くても寒くてもアンタの隣で眠ることは変わらないのだけど、折角なら心地よく眠りにつきたいでしょう? まあ、もう近頃は冷え切る夜はあまりなくて、お陰で指先もつま先も暖かくて快適よ。……ただ、冷えた指先をアンタが包んで温めてくれるの、アタシ結構好きだったから。だからアンタの温かな手のひらが次の冬までお預けなのは少しだけ残念。少しだけね。
確かに寒くなくなるのは歓迎だが寝苦しくなるのには困ったもんだな、お前が俺の布団に潜り込む口実の為にも早いうちから冷房をガンガンに効かせておいてやらねえと。
ちょっと。ただでさえアンタとアタシの寮じゃ寒暖差があるって言うのに、アンタの部屋だけ冷房を効かせられたら自律神経がめちゃくちゃになってしまいそう。冷えは美容の大敵だっていうのに、……アンタが責任を持ってきちんと暖めなさい、いいわね。
春に移り変わるにつれて、あちこちで花が綻びだす。それに触発されて新しく調合した素敵な花の香りを纏ってアンタに会いに行っても、きっとアンタは眉を顰めるだけね。別にアンタみたいな玉子に褒め言葉なんて期待していないから構わないけれど。……アタシの匂いが分からないって拗ねるのはだめよ、卑怯だわ。そんなことされたら愛しくてハグしたくなっちゃうじゃない。
[
削除][
編集]
26 :
___
2023/01/22(日) 00:34
26 :ヴ_ィ_ル・シ_ェ_ー_ン_ハ_イ_ト(t_w_s_t)
2022/03/22(火) 00:23
Who is he?
>> 22ヶ月記念。
>あいつバトン
>同じ人から二度回ってこない限り『回答済み』はありえない究極のリサイクルバトン。友達、恋人、または赤の他人までとにかく回してください。
【はじめに】
このバトンの中では、あなたにバトンを回してきた人の事を『あいつ』とします。あなたが思う印象など…正直にお答え下さい。
>■あいつの名前を教えて下さい。
レオナ・キングスカラー。
>■ぶっちゃけあいつとどういう関係?
別に隠しているわけでもないし普通に答えるけれど、恋人よ。
>■あいつの第一印象は?
ああいえばこう言い返してくる、口の減らない男。今よりずっと淡白なひとに見えていたから、アタシから下手に縋ればきっと手を振り払われてしまうと思っていた気がする。
>■あいつの性格は?
人のことを言えないくらいに世話焼きで、とても面倒見のいい男。隙あらばサボろうとする怠惰なところは相変わらずだけれど、なんだかんだ言われたことはきちんとこなす要領の良さはあるわね。アタシに対してだけ言えば超がつくほどの心配性で、普段の彼を知る人からしたら信じられないくらいに優しくてスイートなひとよ。
>■あいつはS?M?
……Mではないことは確かでしょうね。かといってSかと言われたらそれも違う気がするけど。人を痛め付けて興奮する癖は持ってないはず。……おそらくね。
>■あいつの可愛い所は?
彼の思っているより分かりやすく尻尾や耳に感情が出ているところかしら。あとは、アタシを心配してあれやこれやと世話を焼いてくるところはなんだか健気な番犬のようで可愛いと思ってる。
>■あいつの格好いい所は?
んー……全てを挙げるのは難しいわ。アタシを支えてくれる姿だとか、エスコートをスマートにこなす姿もそう。アタシを半ば強制的に休ませる時の手際の良さも、余裕のないアタシを揶揄う意地の悪い笑みも素敵よ。少し悔しいけれどね。ああ、もちろん顔は言うまでもなく。アタシ、彼の顔が本当に好みなのよね……。
>■あいつに言われて嬉しかった言葉は?
あれもこれも嬉しかった言葉ばかりだけど、特別取り上げるなら……そうね「側に居られて嬉しい」だとか「好きだ」だとか、そういう素直に愛情を感じる言葉はとても嬉しい。あとは……ああ、価値観が近いって言われたことかしら。だってほら、アンタがアタシのことを近くに感じてくれているんだなって思えて、とても嬉しかったの。アタシも同じように思っていたから尚更ね。
>■あいつの意外な一面を教えて
朝が意外と強いこと、アタシにとても甘いこと、アタシにとても弱いこと……と、まだまだアイツの知られざる一面はあるけれどここまでにしましょう。アタシだけに見せる彼の特別な顔は、アタシの独り占めよ。悪いわね。
>■あいつに命令できるなら何する?
彼、アタシが頼めば大体なんでも聞いてくれると思うけれど、そうね……命令、命令でしょ? ハグ……は言わなくてもしてくれるでしょうし、告白も命令して言わせるのはちょっと違うわよね。……あ! 前にアンタはこういうのが似合いそう、って挙げたスーツ一式を着てもらうのはどうかしら? ほら、肩が凝るとか散々言ってくれたやつよ。
>■あいつを一言で表すと?
愛情深い男。
>■あいつに求めることは?
アタシのそばにいて、できるかぎり幸せでいて。笑っていて。
>■あいつの良い所をひとつ教えて☆
察しが良くて洞察力に優れているところ。
>■あいつと一日入れ替わったら何をする?
頭の天辺から足のつま先まで一日かけてみっっっっちりと全身手入れをして、次の日に今までで最も美しく仕上がったアイツをアタシの視点から眺めて惚れ惚れする。
>■最後にあいつに言いたいことをどうぞ
アンタからバトンに答えるのって珍しい気がしてなんだか新鮮だったわ。アンタの期待に応えられていたならいいのだけれど……ああ、糖度に関するクレームはいつでも受け付けているからお気軽にどうぞ。いつでも砂糖を追加する準備はできてるわよ。
>■あなたについて答えさせたい,次の回答者を最大5人!!
フリー。
[
削除][
編集]
▲|
前|
次|
1-|
新|
検|
書
[
戻る][
設定][
Admin]