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78.荼毒の廻瀾による享楽的濁穢について。
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30 :松/永/久/秀(B/S/R)
2023/06/02(金) 00:20
何事も積み重ねだと言ったのは卿だったね。
そして、私は存外弱いと評価付けたのも卿だった。
一時的な物事への興味、そこから得る対価、そして身を焼く刀傷。分からんかね、これら全ては流転する万物の大きな輪の、矮小な程取るに足らない一部に過ぎない。軈ては灰に、何れは土に、そして無に帰すのが人と云うものなのだと何故分からない。卿の頭蓋の中に収まる物が酷く哀れだ、不要なら私が屠ってあげよう。何、礼は要らないよ、卿のその虚空の月にも愛想を尽かされる惨憺な思考に悩まされる事がなくなるなら、これ以上の対価はないのでね。
そう、悩み等と言うのはくだらない物だ。そして酷く美しい。人と云う存在が皮膚という袋に肉と骨を詰め込んだだけの肉塊ではないという証明足るものが、この憐れな思考そのものなのだから。
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