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78.荼毒の廻瀾による享楽的濁穢について。
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8 :燭/台/切/光/忠(刀/剣/乱/舞)
2021/11/14(日) 13:45
大好きなものだけに囲まれて過ごしたら、全部ぜんぶ嫌いになった。甘やかな大福、加々阿という豆を挽いて砂糖を混じえてそれを牛乳に溶かした温かな飲み物。政宗公の味を忠実に再現したずんだ餅、甘さを洗い流す苦味の強い抹茶。畳の香り、柔らかな布団。
僕のために誂えた一室に閉じ込められて、徐々に心を侵していく。藻掻いても足掻いても抜け出さない安寧は、確実に僕を飼い殺す。
呼吸すら儘ならないその日常の中に舞い降りた君に手を伸ばす事が出来なくて、ああ窒息するんだと覚悟を決めた僕を救い出したのは、やっぱり君だった。ほら、ね?君は僕の英雄なんだよ。
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