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6 :山姥切長義
2023/04/29(土) 14:14
せわしい日はあれど繁忙期というものがない任務先に身をおいているから、俺が国広の帰城を待つことが多い。湯浴みや夕餉の支度の手伝いを済ませた後も時間を持て余してしまうことがあって、読書でもしようかと久し振りに自室の本棚に手を伸ばした。人の身を得てから何度も読んだ本だけれど、毎回胸を締め付けられるような悲しさを憶える。愛おしい相手との別離は耐え難いものなのだと痛感して、国広と過ごす時間をもっと大切にしたいと改めて思った。
今日は非番だろうか。近頃は碌に話せていないから、あいつの予定が分からない。任務ならあまり無理はせず、無事に俺の隣に帰ってきてほしい。……と言いながら、今夜は俺が夜戦に赴くことになっているが。俺の方が帰城が遅くとも、必ず国広の隣に帰る。お前の隣が、俺の唯一の居場所だから。
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5 :山姥切長義
2023/04/28(金) 15:04
珍しく夜半過ぎに起き出してきたかと思えば「お前がいないとだめだ」とこぼすものだから、つい口元が緩んでしまった。普段は滅多に弱音を吐かない国広が、うとついている最中とはいえ俺に寄りかかってくれることが嬉しい。
任務での話も、もう少し上手く聞いてやれるといいのだけれど、……どこまで聞いてもいいものなのか、余計なお世話ではないだろうか、なんて逡巡しては声を掛けられずにいる。一年以上も共に過ごしているのに、未だにほんの些細なことで燻り躊躇してしまうのは、俺の欠点かな。
こうして自分のこころのうちを整理しながらしたためていると、本歌山姥切としての誇りや矜恃が翳ることはなくとも、肉の器を得てから身についた感情がいかに未熟かを思い知らされる。国広の優しさに甘えてしまっている部分が多くて、……俺も、国広から甘えてもらえるように精進しなければと強く思う。どちらか一方だけではなく、互いに支え合って、これからの刃生を二振りきりで歩んでいきたい。
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4 :山姥切長義
2023/04/28(金) 01:14
恐らく気付かないであろう最愛に宛てる。
いつかの大切な日の為に、少しずつしたためて綴じていく。
︎❀ 2023/8/22
とっくに気付いていたらしい最愛の宝物になった。見付けてくれてありがとう、国広。
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3 :
山姥切長義
2023/04/28(金) 01:06
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2 :山姥切長義
2023/04/27(木) 22:13
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