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56 :山姥切長義
2024/08/22(木) 23:37
今年も国広が一番だった。時間ぴったりに「俺の山姥切長義」と呼んでくれた声が、とても愛おしかった。
今年の、この日を迎えることは容易ではなかった。大きなすれ違いがあって、これから先の俺たちの在り方について沢山悩んだし、沢山悩ませた。意識していなかった別離を嫌というほど意識して、きっと苦しかったと思う。俺が苦しかったから国広もそうだろうな、という予想ではあるが。……それでも、最後には共に在ることを選んでくれた。一度隠したものが元通りになるのには相当な時間が掛かる。そして、それだって苦しさが付き纏う。俺は、国広が、離れたいと言うのであれば、それに従うつもりでいた。俺がどれだけ国広と共に在ることを切望しても、それが国広の望みであれば叶えるべきだ、と。いつかそんな日が来てもいいように心積りはしていた。……苦しいだろうに、国広は「この先も一緒にいよう」と俺の手を取ってくれた。なんでもないことのようで、それは大きな選択だったと思う。ずっとすきだ、あいしている、と繰り返し、唇を合わせてくれる、国広の強さを改めて実感した。決して短くない年月と、大きなすれ違いのなかでも、褪せることのない愛情がそこにあった。……そんな、国広が与えてくれるものに相応しい刀であるためにも、俺はこれからも自分の在り方について学んでいく。学んで、国広がくれた、ずっと一緒だ、という言葉を叶えていきたい。
当日の俺は会議も軍議も詰め込まれていてかなり忙しかったが、国広との約束のために急いで帰った。国広が用意してくれたケーキを一緒に食べる約束があったから、かなり浮かれて、任務先の人間にまで話していた。……浮かれていたことは、恥ずかしいから国広には内緒にしている。甘党な俺には丁度いいケーキだったけれど、国広は少し難しい顔をしていて、それすらも愛おしく思えた。苦手でも、俺が好きなものを一緒になって食べてくれる、優しくて可愛い俺の国広だ。この先も俺だけが知っていたいかな。
贈り物もいただいた。ちゃんと受け取れたのは翌日だったが、素敵なものだった。疲れ果てて乾かせない日があるから、心配されているのかなとも思ったけれど。……ふふ、またひとつ、国広を思い出せるものが日常にとけ込んでいく。こんなに嬉しいことはないな。
ぐだぐだと書き連ねるわけにもいかないし、伝えたいことはちゃんと直接伝えられているから、……幸せな日になった、ありがとう、で締め括るとしよう。来年のこの日も、共に在れますように。愛している。
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55 :山姥切長義
2024/08/05(月) 00:53
おやすみ、いいゆめを。
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54 :山姥切長義
2024/08/01(木) 23:21
この頁に、なにを綴ろうとしたか思い出せない。
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