スレ一覧
┗798.ma moitié(6-10/60)
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10 :山姥切長義
2023/05/13(土) 23:25
ここ数日、国広のこころがささくれているような気がする。傍から見れば大した変化はないのかもしれないけれど、……俺の国広は修行を済ませていない個体だから、卑屈が増す時期があるのかもしれない。上手く拭ってやりたかったのに、俺自身も少し気落ちしていたせいで、かえって波風を立ててしまった。肝心な時に寄り添えない自分にひどく苛立つのと、国広に対しての申し訳なさで余計に塞ぎ込んでしまう。辛いのは国広なのに、俺がこんなになっていてはいけない。……明日は、今日よりもちゃんと話せるだろうか。
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9 :山姥切長義
2023/05/10(水) 13:25
正しい歴史を守るべく刃を振るう物には、大型連休なんてあるはずもなく。そんななかで偶然重なった非番は、久々に二振りでゆっくり過ごした。
深く触れ合うことも久し振りで、いつも以上の緊張感と羞恥心に苛まれつつも、それが苦にならない程の幸福感と国広に対する愛おしさで胸が苦しくなった。長い刃生のなかで今が一番幸せだと断言できるくらいに、国広に与えてもらっている。……国広も、今が一番幸せだと思ってくれているかな。そうであれば嬉しい。たとえそうでなくても、いつかそう思ってもらえるように努めるのが俺の役目だ。二振りで一番幸せになろう。
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8 :山姥切長義
2023/05/05(金) 14:09
少しばかり眠り過ぎたかと重たい目蓋を持ち上げたら、任務を終えて帰城した国広の姿があった。待ちわび、焦がれたその姿は、陽の光よりも眩く映った。
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7 :山姥切長義
2023/04/30(日) 14:34
昨夜、……夜戦の後、国広と少しだけ話をした。俺のなかにあるわだかまりをなくしたかったのと、俺達の関係性について、お前が後ろ向きになっていないかが気になったから。ぽつぽつと言葉をこぼしていくうちに、すれ違っていた気持ちが漸く重なっていくような心地がした。
「どう在るべきか」よりも「どう在りたいか」を優先して、俺は国広の隣に在ることを選んだし、国広も俺の隣に在ることを選んでくれた。……そもそも、対人関係において「べき」なんていう正解を縛るような言葉は当てはまらないのかもしれないな。
いつもは国広とくっついて寝ているから、布団がやけに広く感じる。冬も終わり暖かくなってきたとはいえ、国広の温もりはいつだって恋しい。……寂しい。と、本音を言えるように解いてくれたのはお前なのだから、責任をとってちゃんと温めにくるように。
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6 :山姥切長義
2023/04/29(土) 14:14
せわしい日はあれど繁忙期というものがない任務先に身をおいているから、俺が国広の帰城を待つことが多い。湯浴みや夕餉の支度の手伝いを済ませた後も時間を持て余してしまうことがあって、読書でもしようかと久し振りに自室の本棚に手を伸ばした。人の身を得てから何度も読んだ本だけれど、毎回胸を締め付けられるような悲しさを憶える。愛おしい相手との別離は耐え難いものなのだと痛感して、国広と過ごす時間をもっと大切にしたいと改めて思った。
今日は非番だろうか。近頃は碌に話せていないから、あいつの予定が分からない。任務ならあまり無理はせず、無事に俺の隣に帰ってきてほしい。……と言いながら、今夜は俺が夜戦に赴くことになっているが。俺の方が帰城が遅くとも、必ず国広の隣に帰る。お前の隣が、俺の唯一の居場所だから。
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