なにがあってこうなったのか、俺が一番聞きたいが……まァ、楽しいのでよしとする。最近は国広とばかり話している気がする、……嗚呼、ちなみにだが。山姥切との縁は完全に切れた。……俺が切った、とも言うが。如何せん、俺にとって、絶対譲れないところを侮辱された記憶が蘇ってきたからな。本刃は覚えていないだろうし、そんなつもりもないとしても……ないからこそ、タチが悪い。

国広とは趣味が合う。どう合うかっつうと……マジで合う、としか言えねえけど。あとは、そうだにゃあ。オレにも気落ちするときってのがあんだけどよぉ、そういうときは五月雨がしれっと気遣ってくれるみてえな……そういうことがあるたび、ああ、男士に恵まれてんにゃあ、と思う。

検閲済

鍵開けた途端、一年迎えて出会ってから１０００日迎えて、そんな途端別れるってどういうことだよ……とは思うけど。オレはこの一年間お前が恋仲でよかったぜ。……色々耐えらんなくなっちまったから、別れようって、伝えちまったけど。きっとオレが色々傷付いてたように、お前にだって傷を付けてたはず。お前が酷い男だったように、オレもまた、そうだったかもしれない。これからはただの腐れ縁に戻るだけ。昔みてえに、たまにちょっかいかけてかけられて、それだけにゃ。───ああ、いい恋だった！にゃ！

実を言うとこの日記は二冊目だ。一冊目は化け物斬りと出会う直前に仕立てて……ああ、もう三年前になんのか、早いにゃあ。それから頻度は少なくとも、お前のことを綴ってきた。……昔のは消しちまったけど。あ、これはオレが折れるまで持っていこうと思ってる話だから……ふ、ひみつだぜ。数ヶ月話さねえ間があることだってあったのに今じゃこれだ。毎日お前の顔を見るようになって……昨日でちょうど一年にゃ。早いもんだと思う反面、嗚呼、とも思う。……言っとくけどよ。お前、確実にオレが相手じゃなけりゃ一年も持ってなかったと思うぜぇ。マジで。

……とは、いえ。化け物斬りに見せねえところで色々悩むこともある。やっぱお前のこいびとはオレじゃねえほうがいいんじゃ、とか。……いや、んなこといま考えたってしょうがないにゃ。深夜は寝るに限る。おやすみにゃん。