日記帳 【弐】
46.水面に沈む、唐紅
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181 :煉_獄_杏_寿_郎
05/25(火) 02:25



よもや、思いの外ここに記していなかったようだ。この頃は慌ただしく、また目が疲れていてなかなか筆を持つ事もなかった。あとは、ここ二週間くらい周りで喉風邪?かわからないが咳き込む者が増えていて、大変そうだなあと思っていたら俺も遂に咳が出てしまってな。喉に違和感があった時に声をあまり出さぬようにしておけばよかったのに普段通り指示を出したりしていたら、昨日は最早声が出なくなってしまった。喉も強い方で声がかれたのも記憶にないくらい久しぶりだったが、胡_蝶の所にも大人しく顔を出しておいた。喉も見てもらったが腫れてもいないようだし、喉も痛くない。とりあえず声は囁くように出しておくと負担もないので、仕方がないが声が戻るまではこのままだな。咳止めの薬ももらえて一安心だ。

宇_髄からもらった手紙を、任務の合間にこっそり読み返すのが最近の習慣になりつつある。一緒に居る時は宇_髄自身に集中するのも当たり前ではあるが、ふとした時に読み返しては幸せの味を思い返している。心で覚えているような不思議な感覚なのだが、これもきっと君との特別のひとつなのかもしれないなあ。
毎日を大切に重ねているつもりではあるが、やはり毎日ありがとうでいっぱいになる。同じことをたくさん綴ってしまうが、俺なりに少しでもこの愛のかたちを君に伝えようと必死になって言葉を紡いでみているのだが、どうだろうか。感覚的な話ばかりで他の人には伝わらないだろう表現ばかりだが、君にだから伝わっているのも重々承知している。これは俺と君の、物事の受け止め方や感じ方が似ているからなのかもしれないな。全体的な話ではなくてな?恋人への態度というか、寛容さだとかの話だ。人との付き合い方にも色々あるが、俺は友ともあまりカッチリ嵌るような感覚はなかったんだ。自分と相手の感覚の違いがあって、それをお互い意識した付き合いというか。やはりどこか一定の距離があった。それもあって、君と過ごすようになってからは距離感が狂ってしまったように、いつもどんな瞬間も君が傍らに居て、自然と笑い合えた。最初は忍びの神秘か秘術なのかと思ったが、君が特別な人だったからなのだと毎日実感しているよ。最初はこんなに友を近くに感じたのは初めてだったので、はしゃぎまくり、何なら夢の親友が出来たのでは!?みたいなこともやっていたように思うが……まあ、あの頃の友愛も、別になくなったわけでもないしな。

こんなに誰かを身近に感じたことはなかった。物理的な距離もそうなのだが、精神的な意味合いが強い。無警戒なくらい不思議と許せたのも偏に、君の性格や穏やかさによるものだと思うのだ。棘なんて一切無くて、細やかな気遣いと常にあるあたたかな優しさ……うーむ、漠然と君の全てが、俺には心地好くて堪らないな。今も日増しに愛しさは募って、好きな気持ちで胸の中がえらいこっちゃだ。

たくさん愛してもらって、際限なく愛しても受け止めてもらえて、本当に嬉しい。毎日そんな感動と感謝の気持ちでいっぱいで、幸せとしか表現出来ないなあ。今日も幸せにしてくれて、ありがとう。

大好きだよ、君だけを愛している。
愛しい俺の宇_髄。


ずうっと、君は俺だけのものだ。



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