日記帳 【弐】
46.水面に沈む、唐紅
 ┗182

182 :煉_獄_杏_寿_郎
05/30(日) 02:25



先日から皆に負担を掛けてしまっている。非番だった甘_露_寺が差し入れを持って駆け付けてくれて、俺の任務を一つ代わってくれたり。昨日は伊_黒が俺の地区を回ってくれると言ってくれて、俺を非番にしてくれたり。明日は冨_岡も俺の地区に手伝いに来てくれるようだ、俺の任務を少しでも減らそうと皆が力になってくれていて、不甲斐なく思う気持ちも無いとは言えないが、それ以上にとても嬉しく、また誇らしく思う。皆が強く、優しい者達だ。

俺も同じ責務を担う者として、これからも励んでいきたい。


任務以外だと、恋人の存在が大きい。傍に居るだけで張り詰めていた気持ちも和らぎ、力が抜けて、楽に息が吐ける。人と居ると細かい所まで気になって勝手に相手に合わせてしまうので、なかなか落ち着く事もないのだが、宇_髄と居る時は頑張らない自分で居られて、ひどく安心する。宇_髄に対して我儘放題に振舞って居るとかでもなくてな、恋人に対してする事って無意識的なものが多いから、疲れたりしないのだと思う。他の者には動きや技の頃合いを意識して合わせるけれど、宇_髄にはそうでもないな。何となく、お互いがどんな状態だとか、こうしたいのだろうってものがわかる感じで……わかるか?そういう空気感とかも自然で、好きな所のひとつでもある。

相変わらず、毎日ずうっと好きでいっぱいで、何度言葉を重ねても毎回感動するくらいに嬉しくて、幸せで。同じ気持ちを共有出来ているから、不安もない。喉だけとはいえ、珍しく俺の不調だから宇_髄の優しさが一等心にしみる。細やかな気遣いも、寄り添ってくれるあたたかな心も、朝までぐっすり眠れるように祈っていてくれたり、見守っていてくれるのもわかるから、それも嬉しくて、そわそわしてしまった。俺の不調なんて滅多にないから、こういう時に傍にいて貰うのも嬉しいのだと、初めて実感した。
いつも傍にいてくれて、支えてくれてありがとう。前に言っていた君の誕生日のあれ、実はもう活用しているんだ。あの話をした時から早く使いたくてそわそわしていてな?それで直ぐに使うことになったというか、使いたくて決めたというか。俺にとって特別がまた一つ増えて、君のことをまた一つ感じられて嬉しくなった。

うーむ、我ながら大好きが過ぎるな?
今日も愛しくて堪らないよ。


君の好きじゃない所なんてない。全部が俺の宝物で、その全てを愛している。どんな言葉でも語り尽くせない程に魅力的で、どんどん好きになる。君にして貰うことはどれも嬉しいし、気持ちがいい。触れたりして気持ちがいいのも勿論あるが、心が一番気持ちがいいんだ。蕩けてしまいそうだ、君の愛情に満たされているからこんなに心が気持ちがいいのだろうか?わかるか、この感覚。漠然と気持ちがいいんだ、幸福感が齎す心の快楽……ううむ、上手く表現が出来ない。人を愛し、愛される歓び?幸せ過ぎてえらいこっちゃだ。

宇_髄、宇_髄。
明日はまた、君をこの腕に抱いて眠りたい。

おやすみもして欲しい。


直ぐに君の存在に甘えてしまう、そんな自分も許せてしまえるなんてなあ……よもやよもやだ。俺は君に甘やかされてばかりなのだが、俺とて君を甘やかしたいのだぞ?

愛しい人、もっと傍へおいで。



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