日記帳 【弐】
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46.水面に沈む、唐紅
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煉_獄_杏_寿_郎
10/22(木) 01:41
風に時折混ざる金木犀の香りが、その先に待つ大切な記憶を否が応でも意識させる。元より、俺にはそんな資格も無く。
ただただ、君の幸せを願うばかり。
友と呼べる者と過ごす時間に癒されながら優しく解けるように笑う君の顔をよく、よく、思い出すよ。あれから俺は臆病になってしまってな、心の中でさえ君の名前を呼べないんだ。この心に燃える想いが何かの拍子に君へと届いて、引き留めてしまいそうでこわいんだ。
馬鹿だと笑うだろうか。それでもきっと、君へと届いてしまうと思うなあ。俺の心は今も、君の色で染まっているのだから。
名前の一つでも呼べたなら。
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