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1089.SSスレッド
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34 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/14(金) 14:48:47
授業終了の時間が迫る。
俺、―ホノエは気を集中させる。
後3分…2分…1分…
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった瞬間、俺は椅子から飛び跳ね教室から飛び出す。
授業終了の号令など待たない。
そしてある場所へと向かうため、勢いよく走り出す。
そう、食堂のデザート売り場に…
そして、1日1つしか入荷しない、美味しいプリンを手に入れるために。
現在、フローリアでは初心者によるぷポルノ乱獲のため、プポルの数が減少している。
普通、プポルは日に当たれば再生する。しかし、最近ではプポル討伐数が急増し、再生が追いつかなくなっている。
必然的に、プポル討伐時に手に入る美味しいプリンの出荷数は激減し、今では一般市民の手が届かないほどの高級品となっている。
(Win/MSIE, ID:pC8aj+WQ0)
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35 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/14(金) 14:49:36
しかし、このコルトレカン高校では校長の好意によって1日1個だけ、格安で販売されている。
勿論、昼休みに美味しいプリン争奪戦が始まった。
がしかし、その戦いは3日で沈静化した。
理由は簡単。ある4人の生徒が他の生徒達を次々と倒していったからである。
そのため、他の生徒達は自分達の身を案じ、争奪戦を引くことにした。
当然ホノエもその4人の中の1人である。
~ホノエ視点~
まず俺は、各階の中央にある階段へと向かう。
すると、隣のクラスから4人の内の1人、シワバルが教室から飛び出してきた。
現在、俺のほうが若干前にいる。
だが、奴の50m走の記録は7,1秒、対する俺は7,4秒である。
このままでは追い抜かれると判断した俺は、今にも俺のことを抜こうとしている奴の脚を、思い切り蹴った。
予想通り、奴は廊下に頭から突っ込む。
何故か起き上がらないが気にしないことにした。
(Win/MSIE, ID:pC8aj+WQ0)
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36 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/14(金) 14:50:05
シワバルを撃退した俺は、一気に2階へと駆け下りる。
階段を下りたところには、俺の宿敵とも言える某宿屋の店主がいた。
奴はがたいがいいため、先ほどのシワバルのようにはいかない。
また、俺はいつもこいつにこの場所で倒され、争奪戦から脱落してしまう。
だが、俺も学習しないわけではない。
あらかじめ近くにあるトイレの前にモップを配置しておいた。
俺はそのモップを手にし、槍のように構える。
そして、奴の腹部目掛けてモップの先端を放った。
ドスッ
そう形容できる音とともに奴は廊下に倒れこみ、腹を抱えて悶絶する。
俺はなんとなく、奴の腹部を蹴り上げた。
何故か動かなくなったが気にしないことにした。
(よいこのみんなは真似しないでね~)
(Win/MSIE, ID:pC8aj+WQ0)
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37 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/14(金) 14:50:54
~第三者視点~
某宿屋の店主を討伐したホノエは、意気揚々と食堂のデザート売り場へと向かう。
そして、食堂のおばちゃんにお金を払い、美味しいプリンを受け取る。
「ああ…久しぶりの美味しいプリン…」
ホノエは足取り軽く教室に戻ろうし、回れ右をする。
すると、そこには4人衆の最後の1人であるマレーネが立っていた。
ちなみに、マレーネはホノエ達の1つ上の先輩である。
「間に合わなかったか…」
マレーネは悔しそうな、そして悲しそうな目でホノエのプリンを見つめる。
ホノエはそんな顔をするマレーネを見て、何故かいたたまれない気持ちになる。
しばらく悩んだ末、ホノエは行動を起こす。
(Win/MSIE, ID:pC8aj+WQ0)
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38 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/14(金) 14:51:32
「先輩、ほれ」
ホノエはマレーネにプリンを手渡す。
マレーネは呆然とした顔でホノエを見つめる。
「い、いいのか?」
「ああ」
「いや、しかし、お前も食べたかろう?」
「気にしなくていい」
「ほ、本当にいいのだな?後悔しても知らんぞ?」
「いいって言ったらいいんだ」
マレーネはその言葉を聞き、非常に嬉しそうな顔をする。
食堂に人が集まりだし、だんだんと騒がしくなってくる。
ホノエとマレーネは近くの席に座ることにした。
「ふぅ…何やってんだろな、俺」
ホノエは早速プリンに手をつけているマレーネを見て、今更ながら、自分の行動を後悔する。
「なんだ、やはりおぬしも食べたかったのではないか」
「ほっとけ」
「食べたいのなら一口やるぞ?」
マレーネはそう言うと、一口プリンを掬い、ホノエの口の辺りに持ってくる。
ホノエはそれを見て、脳髄反射的にプリンを口に含む。
(Win/MSIE, ID:pC8aj+WQ0)
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39 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/14(金) 14:52:05
「はぁぁ…幸せ…」
ホノエはプリンの味を楽しみながら呟く。
そして、ホノエはある事実に気付く。
周りの生徒達から見られていることに。
勿論、男子生徒達からは殺気がこめられた視線で。
~ホノエ視点~
「あいつ…うらやましすぎる…」
「マレーネと間接キスなんて…」
俺は恨みのこもった小言を聞き流そうとした…が。
”間接キス”
この単語が聞き流せなかった。
恐らく俺の顔は真っ赤になっているだろう。
ふと先輩の顔を見ると、顔が耳まで赤に染まっていた。
居心地が悪くなり、俺は席を立とうとする。
しかし、マレーネは俺の予想を大きく上回る言葉を放つ。
(Win/MSIE, ID:pC8aj+WQ0)
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40 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/14(金) 14:52:35
「も、もう一口食べるか?」
ナニヲイイダシマスカコノヒトハ。
俺は周りの殺気が膨れ上がるのを感じる。
「え、えと、きょ、教室でワンたちが待ってるので。そ、それじゃ!」
俺はこう言ってこの場から逃げることしかできなかった。
~第三者視点~
マレーネは去っていくホノエの背中を見つめる。
(ふぅ…行ってしまったか…)
(む、無意識とはいえ、間接キスとは…しかもホノエと…///)
マレーネは先ほどのことを思い出し、また顔を赤くする。
(も、もう一度してみたいのう
…いや、今度は間接ではなく直接…///)
彼女はそんなことを呟きながら、食堂を後にした…
余談だが、食堂のことをクラスメートに知られたホノエは、ワンを筆頭とする男子生徒にひどい目に合わされたとか。
(Win/MSIE, ID:pC8aj+WQ0)
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