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1089.SSスレッド
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66 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:29:04
~朝・校門~
「ふぁ…眠…」
この高校の生徒-ワンは大きなあくびをする。
(今日の昼飯何にすっかな…)
と、これから4時間後の事に思いをはせていると後ろから声をかけられる。
「あ、ワン。おはよ~」
その声を聞き後ろを振り向くと、そこには一週間前に転向してきた生徒であるクィナがいた。
「ああ、おはよう」
「今日はあのときみたいにギリギリじゃないんだね」
「あんときはただバスに乗り遅れただけだ」
「へぇ~、そうなんだ。
ま、どうでもいいんだけどね」
ワンはじゃあ聞くなよ、と心の中で突っ込む。
「じゃあ聞くなよって?」
「超能力!!?」
「…じゃあ私は職員室に用があるからさ、教室で会おうね~」
クィナはそう言ってワンに手を振りながら職員室のある方向へ行ってしまった。
「ったく、朝からテンション高いやつだなぁ…」
ワンは少しため息をつき、教室へと向かってあるきだした。
(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
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67 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:31:38
~教室・放課後~
「…あ~そうだ、明日から中間テストだからな」
ワン達の担任、ネスカートはSHRの最後にどうでもいいことを付け足すように言う。
「「「はい!!?」」」
「いや、だから明日からテスト…」
「「「聞いてねぇよ!!」」」
「いやだってさっきまで忘れてたし…」
「「「なんだろう、このこみ上げてくるどす黒い感情…」」」
「じゃ、じゃあ俺はこれから用事があるから…さらばっ!」
「「「待ちやがれぇぇぇ!!!」」」
教師と生徒の校内鬼ごっこが始まった…
教室には、ワンとクィナの二人だけが残っていた。
「あれ?キミは行かないの?」
「ああ、いつものことだし、テストあることしってたしね」
「へぇ、意外だなぁ」
「なんだ?俺が勉強しないで遊んでばっかりいると思ってたのか?」
「違うの?」
「違うわ!
で、そういうおまえさんはどうなんだ?」
「えへへ…」
「ま、第一印象でそうだとは思ってたけどな」
「ひ、ひどい!」
(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
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68 :
◆YHV5QUClLQ
2008/03/27(木) 15:31:50
「さーて、帰って勉強でもするかな…」
「薄情者!極悪人!乙女の敵!」
「…薄情者と極悪人は認めてやる」
「認めちゃうんだ」
「ただここに乙女なんて言葉が当てはまるやつが何処に居る?」
「えーと、私とか私とか私とか?」
「いってて恥ずかしくないか?」
「全然…あ、ユーリさんとかは?」
「いやなんでユーリが出て来るんだよ。
ま、あいつは乙女よりも鬼嫁のほうがしっくりくると…」
ワンはそこまで言って、背中に戦慄を覚えた。
そしてカラクリ人形のようにゆっくりと首を回転させる。
そこにはご愁傷様といわんばかりの表情をしているクラスメートと、怒りのオーラを身に滾らせているユーリの姿があった。
その後、ワンの絶叫が学校に響き渡ったのは言うまでもない。
(Win/MSIE, ID:czUXaVdM0)
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