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19.妄想リザルト
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347 :
匿名
2010/02/19(金) 01:27:12
「後で知ったんだけれどね、私がいなくなったすぐ後に私の正体を知っている人達が来て、私のいた家と彼は…燃やされてしまったみたい。幸い、子供が殺されたっていう話は聞いてないわ。」
悲壮とも哀とも、何とも取れない表情のユーリ。どうやら彼女の身の上話のようだが、それにしても「迫害」「私達」…引っ掛かる点が多い気がする。これはヒントか、真意を隠しているのだろうか。
「だから私は待つの。私のヒントを手繰りよせて私に会いに来るまで。もしその子が生きていて…、子供が出来て…、その子供も子供を作り…。長い長い命の命脈、命脈の輪廻の中で私に会いに来るまで…。」
ユーリはそっと目を閉じる。そして唄い始める。
――巡る巡る時の中、私はどこにいくのだろう。
――廻る廻る命の中、私は一体何なのだろう。
――意味など知らない夢の中、真実を知るのは神女神。
――宵と暁が見守る揺り篭。いつか還るその日まで。
私にはわからない。彼女が何を思い何の中で生きてきたのか。もっとも、知る必要もないが。
沈黙。最初に静寂を破ったのはクィナだった。
「しかし…、そんなに長い間生きていられるわけがないだろう。それに、お前の容姿から判断しても…その話はそんなに昔でもないんだろう?」
いつの間にか夕暮れになってしまった。そしてなぜだか…、あれほど気になっていた疑問がどうでもよくなってしまった。しかし、一番聞き易そうな質問をする。何か言わないとこの沈黙が永遠に続きそうだ。とはいえ、唄の感想をいうのは私の柄ではない。
「ふふ…そうかしら?」
意味ありげに微笑むユーリ。しかしもう探る気は起きない。
窓から差し込む夕日が室内を照らし、二つのぼやけた影を優しく包んでいた。
超々超文すいません(汗
でも満足しましたw
(ez/W52SH, ID:NWmehVldO)
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