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163.クリボージャー、そしてゲームレンジャーへ
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10 :ハイパーキングクリボー
2021/01/11(月) 22:31:24
『雑魚敵戦隊クリボージャー~第69話 冬だ!雪だ!合戦だ!~』
雪。キノコ王国では異常なほどの豪雪だ。クリボージャーがアジトにしている洞窟も大変な事に。
クリ岡「クリボーさん、クリボーさん!起きてくださーい!朝ですよ!クリボーさーん!」
クリ「ん~...なあにいクリ岡あ~...」
しかし目を覚ますと、外は真っ暗。
クリ「まだ夜じゃん...」
クリ岡「雪で入り口が埋まってるんですよ!今もう9時半です!」
クリ「マ ジ で !?!?」
パタ「お前の声で目覚めたわ、雪で埋まってんだって?」
カキ「ふ~ゆ~の~キ~ッスは~、ゆき~のよ~なくち~どけ~♪zzz...」
こでか「寝言の領域じゃねえな」
ガール「きょ~も、も~ちも~ちゆ~きみ~だい~ふく~♪zzz...」
タワー兄「食いしん坊だねえ」
タワー妹「いやてか起こそうよ」
20分かけて2人を起こしました。
マメ「とりあえず雪溶かさないと...」
カキ「お目覚めのファイアボール!」
一応雪は溶けて入り口は開いた。
こでか「ファイアフラワーの無駄遣いやめろ!」
マメ「頭で掘り掘り~!」
小柄な体で雪山に突っこむ。
こでか「そういうのは頭でかい俺の仕事だと思うが」
こうして雪を掘りまくり、なんとか外に出ると、一面銀世界。それどころか積雪は2m、いや3mを越えどこまでが地面だったかわからないほど高く雪が積もっている。
クリ「すんげえー!」
こでか「雪かき云々のレベルじゃねえ...」
カキ「エイト・オブ・クリファイア何回で溶かしきれるか賭けしようぜ!」
こでか「無駄遣いすなって!」
その後、道ができるぐらいに雪かきすると、ハテナブロックが雪の中から出てきた。
タワー兄「いやコイツが埋まるほどの積雪ってえぐいなオイ」
そして暇を持て余しているクリボージャーは
クリ「雪合戦やろうぜー!」
パタ「賛成だ。雪こんだけ多いんだからな」
こでか「毎日やっても無くならなさそうな量だからな」
マメ「でも、僕たち手無いのにどうやって雪玉作るの?」
こでか「...今さら手無い設定!?」
タワー妹「投げるなら口に加えるか頭に乗せてヘディングみたいに押し出すか、メチャクチャに固めれば蹴り飛ばすこともできるけど...」
こでか「投げるだけならな!」
カキ「それなら俺に任せろ!」
パタ「カキピーシャワーで雪玉出てくるとかか?」
カキ「ヘタウィップを使えば10本近い手みたいにして雪玉を作り、投げれる!」
こでか「無双じゃねえか!」
ガール「アタシは雪玉があれば、栗砲で球速200km!」
パタ「もう凶器だなそれ!」
「オイオイ、お前ら、雪合戦やるってか?」
遠くの雪山の方から声がする。
マメ「なになに?」
パタ「また謎キャラ来るんじゃないだろうな...」
青キノピオA「雪合戦なら、この、第キノコ王国雪合選手権(ゆきがっせんしゅけん)チーム戦6連覇、青キノエンペラーズが相手するぜ!」
雪の上を12人のキノピオが、堂々と闊歩している。
こでか「なんか来たぞ」
タワー兄「こういうのは無視だよ無視」
くるっと背を向けてアジトへの帰路につく。
青キノピオB「おいてめー待てやこらぶん殴るぞ!」
クリ「おーこわおーこわ」
と言いながらクリボーが再び振り向く。
青キノピオC「せっかく来たんだから勝負しろ!雪合戦やりたいんだろ?」
マメ「まあ、ね。」
ガール「でも絶対負けるから」
青キノピオD「やってみなくちゃ分からないだろこのクソ腑抜け栗野郎共があーっ!」
両手をグーにして青空に叫んでいる。
黄色キノピオA「まあまあ、彼らもやるって言ってくれてることですし、落ち着いて」
パタ「言ってねーよ」
目を細めるパタクリボー。
マメ「てか君だけ黄色なんだね」
黄色キノピオ「はい、私、雪合戦専門の実況者です!」
タワー妹「専門!?」
黄色キノピオ「はい!雪合戦の実況だけで生計を立ててます!」
クリ「春夏秋どうすんだよ...」
黄色キノピオ「世界飛び回ってるのでご心配なく」
カキ「すげー...」
黄色キノピオ「それでは、選手を紹介する!」
[返信][
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11 :ハイパーキングクリボー
2021/01/11(月) 22:31:53
11人の青キノピオがズラッと1列に並ぶ。
黄色キノピオ「チーム最年少ながらにその実力は本物!期待の新菌、青キノピオA(名前考える気無い)!
元ハンドボール部で、今はドッジボールの選手でもある男、青キノピオB!
彼に雪玉を当てた者は未だ38人!雪上のチーター、青キノピオC!」
こでか「結構雪玉当てた奴いるじゃねえか」
黄色キノピオ「紅一点、チーム唯一の女キノピオ、だがチーム最弱!青キノピコ!」
こでか「デリカシーの欠片もないのか!」
黄色キノピオ「雪玉作りの猛者!ひとつひとつ丹精込めて作ります!青キノピオD!」
こでか「食堂のオバチャンか!」
黄色キノピオ「身長2m8cmの巨体に似合わぬ俊敏な動きと回転かかりまくる雪玉の投げ方で翻弄!青キノピオE!」
こでか「ごめん。身長で全て霞むわ。」
黄色キノピオ「その動体視力で相手の動きを一人だけ残して後は見逃しません!青キノピオF!」
こでか「惜しいなぁ~」
黄色キノピオ「そのすさまじい触覚で自分に当たった雪玉の硬さ、回転、方向、速度、投げ手を全て判別!青キノピオG!」
こでか「ん?あんま意味無くね?」
黄色キノピオ「その宇宙一とも言われる味覚で口に当たった雪玉の原材料、隠し味、硬さ、回転、方向、速度、投げ手、ついでに明日の天気と予想最高気温を全て判別!青キノピオH!」
こでか「待て待て待て、もはや戦いと関係ないけど超能力者がいる!」
パタ「それと雪の原材料と隠し味って雪しかなくない?」
黄色キノピオ「そして本当にすごいのはここだ!雪合選手権ダブルスで8連覇、シングルスでは11大会連続、左手限定雪合戦13大会連続、アスレチック雪合戦16大会連続、早雪玉製作選手権18大会連続、雪上トライアスロン23大会連続、雪上空手(型)30大会連続でワンツーフィニッシュという快挙を成し遂げた最強兄弟、青キノピオI、J!パワーとテクの弟と、超絶頭脳派の兄だ!」
こでかパタタワー妹「いや、わけわからん!!」
青キノピオJ(こっちが兄)「雪上空手(型)では30連覇で殿堂入りしたから来年からは出れないんだ」
青キノピオI(弟)「いやー来年こそ兄さんを抜かしたかったのに残念だなー」
パタ「謎の大会で殿堂入りしてやがる!」
黄色キノピオ「ルール!
どちらのチームのコートも平らな8m×8mのコートに立ってもらい、10分雪玉を投げ合ってもらいます。5分でコートチェンジ。2回相手チームの雪玉が当たればその人は脱落。1チーム11人で、時間が切れた時に多く生き残っていたチームの勝ちです。コート内の雪は雪玉を作るためだけの物で、雪で壁を作ったり、かまくらを作って中でヌクヌクしてたり雪玉製作以外の何らかの雪の加工をした場合、そのチームは失格です。いいですね?」
クリ「ま、よしとしましょう!」
こでか「上からだな」
カキ「すいません!相手チームに『雪だるま作ろう~♪』と誘うのはアリですか?」
黄色キノピオ「実際に作らなければアリです。」
パタ「何を聞いてんだ」
黄色キノピオ「雪合戦ルール大全の第8巻、第39条16項に明記されております。」
タワー妹「そんなことばかり書いてるから一冊に収まらないんじゃ...」
クリ「あ、そうだ。こっちクリ岡入れて9人しかいないけど」
黄色キノピオ「では、分身を許可します。」
カキ「あ、じゃあヘタウィップで雪玉作れる俺が2人増えればいいんじゃね?」
青キノピオA「ちなみにお前、フォワード?ミッドフィルダー?それともボールメーカー?」
こでか「え、そんなんあんの?」
こうして、雪の中コートを木の棒で分け、それぞれ配置につき、いよいよ試合スタートだ。
黄色キノピオ「よーい、スタート!」
青キノピオJ「雪合戦はー?」
他キノピオ「人生ー!」
青キノピオJ「絶対勝つぞー!」
他キノピオ「オオー!!」
青キノピオJ「雪合戦はー?」
他キノピオ「人生ーー!!!」
クリ「掛け声がスゴいな」
青キノピオたちは模様は青なのに真っ赤な炎を心に灯した。
青キノピオC「青い炎の方が温度は高えからな」
マメ「よーし、こっちも負けないよー!」
[返信][
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12 :ハイパーキングクリボー
2021/01/11(月) 22:32:06
クリ「よし、カキボー!頑張ってくれ!」
カキ「おう!任せろ!」
分身して3人になったカキボーが後ろ向きで、ヘタウィップを使い大量の雪玉を高速で作る。
青キノピコ「こっちにも職人がいるよ!」
こでか「あ、食堂のオバチャンか!」
青キノピオD「雪玉作りの速さなら負けないぜ!俺と最強兄弟、そして青キノピオF、G、H の6人で雪玉作りに集中だ!」
マメ「カキボー、頑張って!」
カキ「今30個位作れたぞ!」
クリ岡「あ、カキボーさん!相手に背を向けちゃ...」
青キノピオE「バカめ。」
分身カキボー3人ともに1回ずつヒット。
カキ「やっば。」
クリ「相手チームは雪玉作りと攻撃を同時に...!」
こでか「このやろー!くそっ、手がないしコートも広いからこっちの奥からあっちの奥には届かねえ!」
仕方なく手前まで出る。
青キノピオA「ほらよ、ヒットだ。」
こでかクリボーも残機1となった。
ガール「栗砲!これでどう?」
バズーカ砲に入れた雪玉を発射する。
青キノピコ「きゃあ!」
前線でもない中央の青キノピコの胴に一撃を入れる。
黄色キノピオ「おーっと!ここでTKJが1人ヒットさせました!」
こでか「なんだその卵かけご飯(TKG)みたいな略称は」
黄色キノピオ「 チーム クリボー ジャー です。」
パタ「あ、そゆこと。」
クリ岡「こっちも隙を見て攻撃しないと!」
青キノピオB「てかその栗砲っての反則じゃないの」
青キノピオI「そのくらい大目に見るか。」
青キノピオJ「よし。雪玉はある程度できた。こでかクリボーやクリボー、マメクリボーは急がなくてもいい。とりあえずパタクリボーにガールクリボーとカキボー。ここを集中攻撃だ。」
他キノピオ「オッケー!」
パタクリボーとガールクリボー、そしてカキボーに次々と雪玉が投げられる。その数1秒で3、4発だ。
パタ「うわ多っ!」
カキ「ちょっ、雪玉コネコネの邪魔やめーい!」
こでか「コネコネはしてないだろー!」
パタクリボーとガールクリボーはそれぞれ1回ずつヒット。カキボーは分身1人脱落してしまった。
黄色キノピオ「ピピー!前半終了!コートチェンジ!作り置きの雪玉もリセットです!」
カキ「俺の100の子供たちがあー!」
こでか「ずいぶん5分で愛着湧いたな」
そしてコートを入れ替え。雪も一旦均す。
黄色キノピオ「では、後半戦、スタート!」
するといきなり青キノピオたちが一ヶ所に集まり、何やら巨大な大砲のようなものを用意した。
クリ「え?」
青キノピオI「発射ー!」
何十、何百もの雪玉が豪速でクリボーたちを襲う。その間、10秒そこそこだったが、全員脱落。
こでか「いでで!てか、ズルー!」
青キノピオJ「俺らの目的はここで勝つことではない。お前らの息の根ごと、止めることだ!」
クリ「あ、そゆ展開?」
青キノピオI「発射ー!」
再びクリボージャーに向かって大量雪玉が放出される。当たる雪玉はどれも腫れるかと思うくらい硬く、体に当たる度に激痛だ。
ガール「いったいっつの!雪玉恐るべし!」
青キノピコ「球速は300km越え!しかもカッチカチに固めてるからね!」
クリ「ナメた真似を!クリボーロケット!」
しかし超高速雪玉に押し負ける。
クリ「ならクリボースピン!」
しかしマシンガンのごとく連射されているため、跳ね返しきれない。
カキ「カキピーシャワーでど、あ~!」
すかさずカキボーにも弾が来る。弾込めの隙もない。
パタ「さすがにチートすぎる!」
タワー兄「ならこっちも、目には目を、雪には炎をだ!」
タワー妹「使い方違うよ。」
クリボージャーは一瞬のうちに構えを取る。
8人「エイト・オブ・クリファイアー!」
圧倒的炎の量。飛んでくる雪玉を全て溶かし、消えることない炎は青キノピオたちをも飲み込んだ。
青キノピオたち「ぎゃあ~あ~!」
黄色キノピオ「勝負アリ~!」
青キノピオJ「ごめんよ、騙して」
クリ「いいよwアツい試合になったなw」
青キノピオI「そうだ、来月第87回キノコ王国雪合選手権があるから、是非来てくれ!」
クリ「もちろん!あと意外とその大会歴史あるのね」
こうして雪合戦(炎対雪合戦)はクリボージャーの勝利に終わった。
黄色キノピオ「この後みんなで雪かきしますか。」
ーつづくー
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