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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/06/15(火) 21:06:43
不良集団は厨房のおばちゃんたちの変身したお勝手戦隊キッチンジャーにより一掃された。
今はただ割れた食器が散乱している食堂。
そんな場所でカレーの大喰い対決が始まった。
息を呑んで見守る佐奈。そこに楓が合流した。
「見てて。七海ちゃん最強だから!あたし楓。ヨロ!」
「鰻佐奈です。ヨロシク。」
「うさぎ?」
「うなぎです。」
私の口の中はカレーで一杯だった。
最初は美味しく感じた学園名物ゲキカラカレーも食べているうちに舌が麻痺してくる。
もはや食事というより、ぐちゃ混ぜのルゥとライスをスプーンで口に運ぶだけの作業となってしまっていた。
そんな中で何とか皿を平らげる。
「おかわり。350。」
「ブヒ・・・」
相手は巨漢の相撲取りだけあってよく食べる。
だがどうやら辛口が苦手と見える。汗をダラダラ流しながら懸命に口を動かしていた。
「私、辛いの平気。カレーは、飲み物だから。」
ハムスターの様にパンパンに頬に詰めては多量の水で胃に流し込む。
私は苦しさのあまり涙目になった。
「七海さん!」佐奈が叫んだ。
空き容量を少しでも確保するために、立ち上がって膨満した腹をさする。
私は佐奈に「まだいけるよ」と、ピースマークを送った。
やがて豚は苦しそうな声を上げた。
「1000完食・・・ブヒ・・・」
私は皿に残ったルゥをかき集めて飲み込む。
「苦しいの?言っとくけど、これ3杯目だから。計1050。」
「ぶ・・・」
豚は真っ青になり黙り込んでしまった。
「オーケーあなたの負けね。あとで佐奈に謝ってね。」
私は席を立つ。
「七海さん、どこ行くの?」
「ちょっとトイレ――」
スタスタと食堂脇の女子トイレに入る。
個室に入った瞬間。
「おえ!!!」
私は胃の内容物を全て吐き出した。
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