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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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127 :7
2021/06/15(火) 21:08:49

「七海さんありがとう。」
「いいって。」
「女子3人は確定だね!あとはダンシもほしいなー。」
「フランクだね楓。」
私、楓、佐奈の3人は食堂を後にし次のクラス見学に向かう。すると後ろから、ドスドスと重い足音が追いかけてきた。

「待ってブヒ~!」
先程打ち負かしたはずの豚だ。汗をかきながらあたふたと走ってくる。
「そうだ、まだ謝って貰ってないよ。」
豚は女子3人の視線を受け縮こまった。
「ごめん・・・ブヒ・・・」
私は怒鳴った。「小さい!」

「ごめんなさい!!」

豚は屈みこんで額を廊下にぺったりと付け、土下座の姿勢を取った。
佐奈は「あのさぁ、あたしすっごく傷ついたんだからね?」とか「次チビって言ったら七海さんに言うからね?」とかブツブツ言っていた。

「ごめんブヒ・・・僕は相撲も弱くて、スポコンジャーの中でもパシリ扱いだし・・・だから・・・あの・・・」
豚は顔を上げて私を見た。
「仲間に入れてください!食べっぷりに惚れたブヒ!!」

「はぁ!?」と言ったのは楓と佐奈。
私はただ唖然としていた。
クレイジーだ。
だが、クレイジーな私たちにはお似合いだ。

「あなた黄色だったね。いいよ、まだ誰ともダブってないからね。」

「えぇ!?」
「ちょっとぉ、七海さん。おかしいじゃん・・・!」
「いくらダンシが欲しいって言ったからってさ!」
猛反対する2人。
だが豚は「ブヒ~!」と言って私に抱き着いた。丸々肉付いた汗だくの顔を私の頬に擦り付けてくる。
「やだ!やめてよ。」
「やめないブヒ!」
豚は私を軽々と持ち上げた。
高い高いをされたのは幼稚園ぶりだろうか。私は宙で足をばたばたさせる。

「ブヒブヒ。かわいい七海ちゃん、一生ついていくブヒよ。僕は格闘クラス相撲専攻、大岩大之助(おおいわ だいのすけ)。ナイーブな男だがよろしくね。」


楓は口をあんぐりと開け、佐奈はあからさまに嫌そうな顔で舌打ちした。

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