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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/06/15(火) 21:11:26
「僕が学園を案内するブヒ。こう見えて学園の事情には詳しいブヒよ!」
「じゃあお願いね豚之助。いや大之助。」
出発しようとすると、いきなり横から楓に肘鉄を喰らわされた。
「つぅ!」
「ねぇさすがにやばくね?」
楓が私を睨んだ。
「あ、楓が怒るの珍しい。」
「とぼけんな!」
楓は手を伸ばして私の両頬をつねった。
「オチコボレンジャーは、2人で立ち上げたんじゃん!七海ちゃんがリーダーでもいいけど1人だけのものじゃないからねっ」
「ぇへん。」
結構強い力でつねられてるので痛いし喋りにくい。
「かええ(楓)がサブリでいいかぁさ。」
「そういうイミじゃありませーん!」
すると突然太い腕が伸び、楓はひょいと上の方に消えた。
「うわ!」
豚之助が楓をお姫様抱っこしていた。
「ブヒブヒ。早く行くブヒよ。学園は広いから、のんびりしてちゃ日暮れまでに回り切れないブヒ。」
「わ、力持ち!」
軽々と運ばれる楓。何故かまんざらでもないという顔をしていた。
私もその背中に続こうとすると、佐奈に声を掛けられた。
「七海さん言っとくけどさぁ、うちはあいつ大っキライ。いじめっ子だし頭悪いし。デブだし。」
「大丈夫、またいじめたら私がトンカツにするから。」
私は佐奈の頭をポンポンと叩く。
佐奈は首を曲げてそれを振り払った。
「やめて。頭触られんの嫌いなの。ちっちゃいからって、馬鹿にしてる。」
「あ・・・ごめん。」
「気を付けてね。」
佐奈は足早に豚之助を追いかけて行った。
「これから大変そうだな。」
私もそれに続いた。
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