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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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230 :2
2021/08/18(水) 22:15:26

「そういえば、生クラ行くのって初めてだな。」

七海は親友である楓から生物クラスの話をよく聞いていたが、参加したことは一度も無かった。
それだけでなくその教室がどこに在るのかも知らず、その活動は謎に包まれていた。

「じゃぁ乗るよ!」
「えぇ!?」
2人は校庭の端に来ていた。
そこには何と、田舎にある様な小さな駅があった。2両の客車をけん引した汽車が到着しており、煙を吐いていた。

本当にここは学校の敷地内なのだろうか。

「毎日汽車に乗って通学してたの?」
「そだよ!生物クラスの飼育スペースは学園のはじっこにあるからねぇ!あ、出発するよ急いで!」

2人は客車に駆け込んだ。
汽笛が鳴り出発。機関車戦隊スチームマンの運転により、ガタゴトと線路の上を走ってゆく。
客車の中は生徒たちでぎゅうぎゅう詰めだった。

「そこ!」
席が1つだけ空いていた。
「七海ちゃん座って!」
「いいよ。私ゲストだし。楓が座んな。」
「じゃー遠慮なく。」
楓が座り、七海はその目の前に立つことにした。
「満員電車って嫌いなのだけど、いつもこんなに混んでるの?」
「んなことないない!今日は特別だよ!開園日だからみんな見に行くんじゃないかなぁ。」
「なんか、不安だけど・・・」
「大丈夫!安心して!」
「楓が安心してって言う時は、絶対信用できないよ。」

楓はアハハと笑ってスマホをいじり出した。

「何みてんの?」
「いわゆる成人向けってやつ。」
「学校のWi-Fiでよくそんなのみれるね。私以上の度胸持ちだよ楓。」

――――――――――――――――――――――

他方、こちら学園の敷地“外”。
獣たちがドカドカと地を蹴って逃げてゆく。

「マスイクラスター!」

ドバン!という爆音。
散弾が放たれ、つぶてが獣たちに命中。バタバタとその場に倒れる。
難を逃れた獣たちは逃げてゆく。

「申し訳ねぇ、チョウスキーさん、土壇場になってしまって。」
「いいから続けろ。開園はもうすぐでぇす。ズーレンジャーの名に懸けて、動物たちを保護するのでぇす!」

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