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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/08/18(水) 23:00:58
七海は追っ手から隠れると、楓にあの涙の理由を問うた。
「あいつら最低だよ!パンダ舎拡大のために、爬虫類館と昆虫館潰すって言うんだよ!動物たちは、殺処分するって!」
「うん、そういうことだろなと思ったよ。」
楓は涙をすすりながら訴える。
「かわいい動物とか、綺麗な自然だけを保護するのは、ちがうじゃん!」
「うん。たしかに独善だよね。」
「きもくても怖くても同じ動物だしさ!あたしの好きな動物たちって、嫌われ者で、かわいそう!!」
「楓の好きな動物って何だっけ?」
楓は泣き止んで言った。
「蛙とか、百足とか。節足動物って、えろくね?ピパピパの交尾知ってる?彼氏ができたら、ああいうこと、したいなって思う。彼氏できないけど。あと烏賊の寄生虫は感動するから一度見たほうがいいよ!待ち受けにしてるから今見る?」
「いいよもう。」
七海は鳥肌が立った。
「う、うん。確かにきもくても、平等に展示すべきだよね・・・。」
「居たぞ!」
追っ手たちに発見された。
2人の生徒が麻酔銃を構えている。
「スタン・ガーン!」
早業。
七海は2度呪文を詠唱し2人に電撃を浴びせた。1人はその場に崩れ落ち、1人は吹っ飛びガラスを突き破った。
それは爬虫類館のガラスであった。
「ぎゃ、ぎゃあああああ!!」
「へびぃ!」
「キャーーーーーーーッ!!」
巨大な蛇やトカゲたちがぞろぞろと出てきた。
「やりぃ!みんな逃げちゃえ!」
興奮する楓の手を引いて、七海は走る。
「ここから出よう。」
更に2人の追っ手が来る。
「そういえば七海ちゃん!別れ際に、あたしが悪いみたいなこと言ったじゃん!あれちょっとひどすぎない?」
楓は走りながら苦言を呈した。
「あ、まだ覚えてた?それはごめん。私、性格悪いから。知ってると思うけど。」
「人として最低レベルだよ!彼氏だったら速攻別れてる!」
「まぁ彼氏じゃないからな。」
「ごめんなさいは?」
「ごめんなさい。」
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