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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/08/18(水) 23:03:18
そこに待ち構えていたのはPPチョウスキーその人だった。
「動物たちが逃げ出して、もうメチャクチャでぇす。お前ら絶対、ゆるさなぁい。」
PPチョウスキーは変身アイテム・ガクセイ証により、白と黒の戦士に変身した。
「ズーツートン!」
銃を構えたPPチョウスキーの部下たちも変身する。
「ズーレッド!」
「ズーブルー!」
「ズーイエロー!」
「ズーピンク!」
「保護戦隊ズーレンジャー!!!!!」
「それだけではありませぇん。生物クラスはカラーとは別に、アニパワーにより二段変化できるのをご存じですか。」
「アニパワー?」
何それという七海を他所に、ズーレンジャーの面々は更に変身する。
「チェンジ:パンーダ!」
ズーツートンのスーツはパンダを模したようになり、むしろ変身前のキグルミ姿に近くなった。
「ズーパンダ!」
他の戦士たちも変身する。
「ズータイガー!」
「ズーベアー!」
「ズーホース!」
「ズーハムスター!」
それぞれのスーツに動物の衣装が施される。
これは人というより虎や熊と対峙しているようなものであり、七海にとってはこれなむ窮地という所だった。
だが楓は余裕の表情だった。
「そっちが動物なら、こっちも動物で行くよー!」
「ほほーう。あなたもアニパワーで変身する気でぇすか。何の動物になるんでしょうねぇ?」
「蛙の力、見せてやる!」
「蛙?」
楓は呪文を詠唱した。
「チェンジ:ピパピパ!」
コボレブルーの青いスーツは膨らみ、平たくなった。手には水かきが付き、楓は四本の手足で地を踏みしめる。
そしてその背中には。
大量の卵が埋め込まれていた。
「ああああ・・・あ・・・・・・。」
ズーレンジャーたちはあまりのおぞましさに戦意を喪失しその場に座り込んでしまった。
「あれ?カエルキック喰らわしてやろうと思ったのに。」
そして七海の目も蛙と化した楓の背中に釘付けになっていた。
「あ・・・」
ぽこっと、背中の卵から蛙の頭部が顔を出した。
そしてそれを合図に一斉に他の卵も孵化し、背中一面の穴から蛙の頭が突き出している状況になった。
七海は気絶した。
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