スレ一覧
┗
193.『戦隊学園』制作スタジオ
┗243
243 :3
2021/08/27(金) 02:06:05
「お前ら落ち零れがこの敷地内に入るのは校則違反だ。従って、僕にはお前らを罰する権限がある。」
天堂茂は銃を七海と楓に向ける。
「ビビビーム!」
「ゴー!!」
爆炎の中からコボレホワイトとコボレブルーが姿を現す。
「チェンジ:ドギー!」
コボレブルーは犬の様に変化し天堂茂に掴み掛かった。
「がぅ!」
「躾のなっていない犬め!」
「きゃん!」
一蹴された。
「どいて!」
七海は地に転がる楓を跳び越え、天堂茂と対峙する。
「天変地異!」
地が空に、空が地となった。
「あなたみたいな大馬鹿は戦-1で戦う迄もない。今ここでボコして、尻の穴にこれを突っ込んでやる。」
七海はタクトを取り出す。
「スパイラルキララ!」
タクトをくるりと回すと周囲は真っ暗闇に変わり、星くずたちが渦を巻いて虚空に浮かぶ天堂茂を包んだ。
天堂茂は一瞬、困惑するも「僕が宇宙の中心だ」閃光が走り地平は元に戻る。七海は寮の壁にぶち当たる。
「ぐ・・・っ」
「エライインパクト!!」
天堂茂は容赦なく炎を吹いた。七海は身動きも取れぬまま成す術もなく地獄の業火に焼かれた。
「ぎゃあああ!」
「七海ちゃん!」
楓が攻撃を仕掛けた。
「棘皮弾!」
黒い弾が飛んでくる。「ん?」天堂茂は思わずそれをキャッチしてしまう。それはトゲトゲのウニだった。「いだぁぁああああ!?」棘が天堂茂の両手に突き刺さる。投げ捨てるも棘が折れ、針先が手の中に残った。
「ウニの棘は返しがあるから簡単には抜けないんだよーだ!大丈夫七海ちゃん?」
「余裕・・・う、」
七海はがっくりと膝をついた。
「しっかり!」
一方の天堂茂はポンパドーデスにとげぬきで棘を抜いて貰った。
「くそっ、僕を傷つけやがって!父上に言ってお前の家系を潰してやるからな」
「うるさい、死ねぇ!」
楓は1人天堂茂の首を取りに走る。
「伊良部楓。お前は下劣で、品の無い女だ!お前のような女は将来キャバレンジャーにでもになるのだな!」
「・・・!」
楓は黙り込んでしまった。
キャバレンジャーとはいわゆる商売女の集団である。
七海は立ち上がった。
「汚らわしい。楓はそんなんじゃないから。落ち零れだってあなたより立派に生きてるよ。キャバレンジャーなんて軽蔑される存在になるとでも思ったの?撤回してよ。」
楓は押し黙っている。
「命令できる立場か?」
天堂茂は満身創痍の2人に銃口を向けた。
七海は楓にだけ聴こえるように小声で呟く。
「一斉に飛び掛かれば勝てる。合図するから」
だが楓は答えない。
「楓、聞いてる?」
「もういいよ。」
「え?」
楓は変身を解除して、さっさと歩いて帰ってしまった。
「楓?どうしたの待ってよ!」
七海は後を追いかける。
取り残された天堂茂は唖然とした。
「何だあいつらは。頭のおかしい奴らには付き合えないな。」
ポンパドーデスの腰に手を回し、日の落ちた道を歩く。
「それで用って何?茂。」
「お前は聡く、美しい。品の無い伊良部楓や小豆沢七海とは大違いだ。僕にはお前のような女がふさわしい。一流の者同士、王者同士が結ばれるのだ、どうだ?ポンパドーデス。」
「ポンパドールです。悪い気分じゃないけど。」
「では来たる決戦に向けロボの手配を御願いしたい。奴らをぺしゃんこにしてやりたいのだ。立ち直れないほどぺしゃんこにな。」
[
返信][
編集]
[
管理事務所]