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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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248 :8
2021/08/27(金) 02:15:20

「こん!」
「あたし伊良部楓!よろ!」
「わかるよ!あてるよ小豆沢七海!すっごく目立ってたからねぇー!」
七海は楓と初めて会った時の夢を見た。
喪失感と共に目を覚ます。
「・・・?」
まだ暗い。
朝が来たわけではないようだ。
意識はある。だが金縛りにあったように体が動かない。
七海は何とか目をこじ開けた。目の前に楓の顔があった。
「!」
その名前を呼ぼうとするも口が開かない。

「全部聞こえてたから。」

楓は鼻を近づけた。七海の鼻先と楓の鼻先が触れあい、息がかかる。
七海から見えるのは楓の目元だけだった。七海は身動きも取れぬまま目を見開き、楓の言葉を耳にする。

「公一くんと話してたこと、全部kezuriで文章として送信されてた。その後のことも、色々と・・・。泣いてたね。やっぱりあたし、七海ちゃんともう一度友達になりたい。朝になったら謝りに来て。そしたら許すから。」

楓はふっと去って行った。
「・・・ふがっ!」
直後七海の金縛りは解け、身動きが取れるようになった。
既に楓の気配は無い。
「公一?」
公一は隣でぐぅぐぅと寝息を立てて寝ていた。

先程の出来事が夢なのか現実なのか、七海にはわからなかった。

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