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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/08/27(金) 02:21:43

ギュルギュルと回転しながら、銀の円盤が飛んで来た。
そこから人が降り立った。こちらに歩いてくる。

「誰か来る!」
「公一、佐奈、豚之助。あなたたちはあのロボを止めて。私はタキオンジャーを倒すから。」
「七海!1人でやるのは無茶や!」
「大丈夫、相手も1人だから――」

3人は走って行った。

七海は汗をダラダラと流していた。
蒸し暑い早朝の空気がそうさせたのではない。
これまでに無いカラーを感じていたからだ。
楓は青、公一は緑、佐奈はピンク、豚之助は黄色、天堂茂は赤。
人が持つカラーは1人1色、そう思っていた。
だが。
現在感じるカラーは1つではない。2つでもない。複数という概念が当てはまるかも疑わしい。
たしかに歩いて来る人影は1つだ。
だがそこからは無限のグラデーションが感じられる。虹色に輝き絶えず変化しているようだ。情報量が多すぎる。目がチカチカして倒れそう。

ピポパポという機械音。
「やぁ。ビッグ・タキオンだ。僕は1人でぜんぶの色なんだ。君にはどう見えているだろう。」
その戦士は一般的な視覚情報からは白と判別できた。

「小豆沢七海。君は出色だ。戦-1の手合わせを願いたい。」

七海はその存在感に圧倒されていたが、ようやっと口を開いた。
「楓を助けて。助けてくれるなら戦-1の星でも何でもあげる。決勝で天堂茂を倒して優勝すればいい。学園はあなたの物。だから楓を助けて。」
「天堂茂?あああのクズは僕が殺したよ。楓ちゃんは自分の意志でああしてるって、気付かなかったのかい?」
「そんな筈は無い!」
「エライインパクト!!」
ビッグ・タキオンは天堂茂の技を使用した。七海は仰向けに吹き飛ばされる。

「どうしたんだい小豆沢七海。変身しろよ。」

「変身!」

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