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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/08/27(金) 02:24:04
「キララ!」
「キララ!」
キララ同士のぶつかり合い。星くずが散る。
「天変地異!」
七海は異空間に敵を引きずり込む。
「ホワイトホォル!」
「ブラックプリズン!」ガンガンと黒い鉄格子が築かれ、七海はあっという間に身動きを封じられる。
「その程度か。」
「ハッ!」
気付くと七海は校庭のド真ん中に立って居るではないか。快晴である。何故だろう、先程までの曇天は何処へ。
「ツーストライク!」
バスン!と硬球がミットに直撃。
此処はバッターボックス。
後が無い。打たなくちゃ。
マウンドに立って居るのは真っ赤に染まったビッグ・タキオン。
球が放たれた。
「いだぁ!」
「デドボール!」
球は七海の腹部に直撃した。
また場面が変わった。次は校舎の廊下だ。
窓の外は暗く、夜だと判った。向こうから歩いて来るのは茶色く変わったビッグ・タキオン。
「逮捕する!」
「!」
七海の両腕は手錠で拘束されていた。その重さに七海は膝をつく。
ビッグ・タキオンは鞭で七海の身体を滅多打ちにする。
「痛い!」
ビシバシという強烈な音、朦朧とする意識の中で七海は思った。
「これはソウサクブラウンの技!さっきのは、レッドピッチャーの技だし・・・!」
「そう。僕は全てのカラーの、全ての戦士の技をコピーできるんだ。」
またもや空間が変移した。
次は夕時であった。
見たことのある情景。
「あの子は緑、あの子はピンク。あ、あの子はちょっと変わった紫かな。」
人のゆきかう商店街で、小学校低学年くらいだろうか。2人の女の子が歩いている。
「アルビノって、共感覚持ってるん?」
「え?何て?」
「別に――ねぇ七海ちん、私は何色にみえるの?」
「ちぃさいころの私だ。」
七海は自分が幽霊になって走馬灯でも見ているのかと思った。若しくは悪い夢か。
「ねぇ、七海ちん。」
ちぃさいメイが、こちらを凝視した。
「私は何色に見えるの?真っ黒なんて、言わないでねぇ!」
メイは突如巨大化した。そしてあの邪悪なミルキィメイへと豹変した。幼い七海は平然と歩いて行ってしまう。
「ザッピング!」
七海は空間を歪ませ抵抗する。
「来るな!寄るな!」
壊れたテレビ画面の様にミルキィメイの顔も歪む。
「久しぶりだねぇ!はいこんにちはぁ~!!こっちの次元の芽衣ちゃんは元気だよぉ!いっぺん、死んでみ?」
ミルキィメイは太い腕を伸ばし七海の腹を鷲掴みにする。体の内側から破壊されるような激痛、抉られる、ような――
「嘘だ!芽衣は死んだ!ミルキィメイは自分のことを芽衣とは言わない。お前もあいつの生み出した幻影だ。私のトラウマを抉るな!」
「ペラペラと喋るんだねぇ。ギロチン・ショック」
ミルキィメイは禁断の魔法を発動した。通行人の首が次々と刎ねられ、向こうに居た幼い七海の首も飛んだ。
「ブレイクアップ!」
七海は虹色に光り輝く。
「コボレーザー!」
虹が芽衣を霧散させた。同時に空間が元に戻る。ビッグ・タキオンの姿は無い。振り向くとメカ之助とエリートキングが戦って居る。七海は走った。
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