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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/08/27(金) 02:31:47

メカ之助は校庭に突っ伏して居た。
戦車の様に、ギュルギュルとキャタピラを軋ませてエリートキングが忍び寄る。
「い、痛いブヒ~!!」
右腕が轢き潰された。
「耐えてメカ之助!七海さんが楓を助けるまでの辛抱だから!」

「絵空事をね。」
機械で加工したような声が響き渡る。
エリートキングの頭部に、ピカリポットから降り立ったビッグ・タキオンが仁王立ちして居た。

「小豆沢七海は死んだ、もう戻らないよ。君たちオチコボレンジャーのまけ。」

「そんなはずあらへん!」
ひしゃげたコクピットの中で公一は叫んだ。
「七海は最高に頭のおかしい奴や。そんな奴が、死ぬもんか!!」

「好きに喚け。君たちはもう戦えない。」

エリートキングが更に進むと、メカ之助の上腕がキャタピラに完全に巻き込まれ、豚は悲痛な叫びをあげる。

「戦-1は僕の勝ち。これで10pts、決勝に待ち構えるエリートファイブももう居ない。僕はこの学園を、そして戦隊カラーの概念をいただくというわけさ。」

ビッグ・タキオンはロボの頭部から、戦争により壊滅状態にある学園の敷地を鳥瞰した。
「いい眺めじゃないか。」
だが、遠くから。
「何だ。」
何かが此方に向かっている。
「エリートキング、撃破しろ!」
赤いロボは火球を放つ。ボゥッと、火球は遠方の森に落ち、延焼する。
何かが。
何かが猛スピードで此方に向かっているのだ。

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