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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/08/27(金) 02:33:01
「生ぬるい。全てだ、全て壊せ!」
エリートキングは頭部を回転させ全方位にレーザーを撃ちまくる。校舎が、寮が、残された建物が木っ端微塵に消し飛ぶ。
だが手応えが無い。
「ハッ!」
ビッグ・タキオンは足下を見た。虫けらのように小さな2つの人影が走ってきた。
公一は叫んだ。
「七海や!」
七海と天堂茂だ。
「学園は僕の物だ。お前のようなきもちのわるい異星人に滅ぼされてたまるか、エライインパクト!」
ドンッという音。
業火がエリートキングを包む。
「行け七海!」
「どうも!」
七海は天堂茂を踏み台に大きく飛び上がる。
空中で七海の白い身体は膨れ上がる。
手も足も太くなり、鋭い爪と、背からは大きな翼が生えた。空中を走り七海はビッグ・タキオンの居場所まで駆け上がった。
「小豆沢七海ぃ!もう一度死ぬか」
「お前が死ね!!」
バキッという音、理解するよりも早くその意識は消失していただろう。
七海はビッグ・タキオンの首を噛み千切った。頭部が青い血を散らしてしゅるしゅると落ちてゆく。
「コボレーザー!!」
ボォンと爆音。七海は頭部を狙い撃ち、完全に破壊した。
「第二波!」
七海は次いで上空にも光を放った。一直線の光が天まで届き、ピカリポットを突き刺した。
円盤は回転し、悲鳴のような恐ろしい音を立ててバラバラになった。
荒廃した戦隊学園の上空に虹がかかった。
そして空襲でも受けたかのように焼けただれた跡地に、消える前のそのままの位置に、女子寮・南棟はガンと戻った。
「これでOK。」
突如。
火まみれのエリートキングが腕を伸ばし、七海の首根を掴んだ。
「な!」
ビッグ・タキオンは死んだはずだ。七海は目下を見ると天堂茂の卑しい笑みが「小豆沢七海!忘れたのか。僕たちは敵同士だろう?」
「どこまでも卑怯!」
七海は鉤爪でエリートキングの指を引き裂く。
エリートキングは火の粉を散らし集中砲火。七海は滑空し弾幕をかわすと胸部にドンッと重い一撃を喰らわした。
巨体のロボはよろめく。
「怯むな、」
「もういっちょ!」
七海は旋回しもう一度体当たりする。胸部がベコッと大きく凹んだ。
エリートキングは雄叫びを上げる。
七海は何度も何度も体をぶつける。ロボの装甲と七海の怪物と化した鱗が剥がれ落ち、両者傷だらけになる。
遂にエリートキングは限界を迎え、ゆっくりと、倒れて行った。
「エリートキング!」
大きな質量を持ったロボが倒れ、地が揺れた。エリートファイブはその体を校庭に打ち付け、動かなくなった。
七海は翼をつぼめ急降下し天堂茂に急襲。
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