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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/05/23(日) 00:14:59

『緊急事態、緊急事態。西の砲台が敵により占拠され、死傷者が確認されている。覚悟のある戦隊ユニットは敵の掃討作戦に参加せよ。非戦闘員は直ちにシェルターに退避せよ。繰り返す――』

「おかしいですよ!」
やはりそうだろう、天堂茂が喰いついた。
「戦隊の歴史も知らないようなそんな馬鹿よりも、この天堂茂を!父は天堂任三郎、中学の時は戦隊塾でトップの成績だったんですよ!しふら先生!」

「志布羅一郎だ。歴史なんてどうでもいいし成績なんて飾りだろう。」

天堂茂の顔は私よりも白くなった。
「小豆沢!お前なんかがレジェンドレンジャーに入るなら、僕は父を通して校長に抗議するからな!絶対に入らせないぞ!」

「それはこちらが決めることだ。」

私はまごついた。
「でも、何で私が・・・」

「僕が何故君をこの学園にスカウトしたと思う?ずっとこの時を待っていたからだ。」


こんな状況なのに、どうしてだろう。私はちょっとドキッとしてしまった。


天堂茂はぺぇッと、私の靴に唾を吐きかけた。
白いブーツが、ねっとりと汚れた。

「汚い、何するの!」
「お前にはこれがお似合いだ」

志布羅一郎は低く、小さな声で言った。
「拭けよ。」
くるんと指揮棒を動かすと、天堂茂の体は意思に反して動き出す。

「ち、ちくしょう!」
天堂茂は跪き、自分で自分の唾を拭く羽目になった。しかも、自分の服で。


「哀れな男だ、ほっておけ。小豆沢七海はレジェンドレンジャーの追加戦士として決まりだ。では早速実践だ!」

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