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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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82 :7
2021/06/04(金) 23:01:29
これは昔の吹奏楽コンクールの、課題曲ともなった旋律。
晴れ渡る空を想起させるこの曲は。
『 ブルースカイ 』
イヤーの弾く威厳のあるクラシックにも負けず。
私のリコーダーから、透き通った音色が飛んだ。
その音は素朴で、どこか、儚かった。
「ああああ!!」
「ああ・・・うああ!」
兵士たちはダガーを、ライフルを、ウォーハンマーを次々と取り落とした。
この無垢な音の前に、戦意は役に立たなかったのである。
イヤーは淡々とピアノを弾き続けた。
「武器を拾え。イヤー軍が世界に秩序と安寧をもたらすんだ。」
だがその声は、明らかに狼狽していた。
「世界は独裁者を必要としていない!」
先生は叫んだ。
「世界が求めているのは、自由だ。」
曲目はサビに差し掛かった。
頭の中に浮かぶのは、自由で広い大空。
「優美な音色ときめ細かい指使い。目が見えない者は聴覚が優れると言うが。」と、先生。
「だが小豆沢七海は盲じゃないだろ?」とブルー。
ドレミファソラシド、その七音が七色の虹となった。
「私、一度この目で虹を見てみたくて。この曲を聴いて、青い空にかかる虹は綺麗なんだろうなって思うんです。」
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