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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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83 :8
2021/06/04(金) 23:03:47

「ぐぅうう!」
イヤーは拳で鍵盤を叩き破壊した。ガァンという音、血飛沫が飛ぶ。
「何だ・・・この感動は・・・!」
「音楽に於いても僕らの勝ちだ!」
先生は指揮棒をクロスに振る。イヤーは切り裂かれ、悶絶して倒れた。

「レジェンドタイフーンでとどめだ。Pink!」
「Green!」
「Yellow!」
「Blue!」
「White!」

お決まりの技、光の弾がこちらに飛んでくる。
「先生!」
私はキックで最後の一撃を先生に託した。

「Finish!!」

先生は大きくジャンプし空中で弾を蹴る。
弾はへろへろと飛び、ポトリと落ちる。
「え?」
着弾と同時に深緑色の重機が現れた。
見た目はタンクローリーのようで、ホースが付いている。そのホースが蛇のように伸び、イヤーに吸い付いた。

「レジェンドタイフーン・バキュームカー。」
キュボボという嫌な音、哀れイヤーは吸い込まれる。
「む、無念・・・!」
バキュームカーはホースをシュルシュル収納すると、何事もなかったかのようにどこかに走り去って行った。

私は尋ねた。
「バキュームカーって何ですか?」
「何ていおうか・・・汚物を吸い込む車だよ。知らないのも無理ない。僕が生まれたころには既に見かけなくなっていたからね。」

武装解除された兵士たちは白旗を振っている。

「ブラボーだ。」
先生は変身を解いて、パチパチと拍手しながら私に歩み寄った。
「ありがとうございます!」
私も変身を解き、サングラスを外す。

いつもムスッとしている私。でもこの時だけは、自分がにかっと微笑んでいることに気が付いた。

次の瞬間どす黒い刃が先生の胸を貫いた。

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