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193.『戦隊学園』制作スタジオ
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2021/06/04(金) 23:08:17
敵は女か。
「久しぶりだねぇ!はいこんにちはぁ~!!元気がないね?こ~んに~ちはぁ~~!!」
呼吸が止まるかと思うほどの勢いで下腹部を蹴られ、私は飛んだ。
「げほっ!」
4、5回転して固い地面に叩きつけられる。
「挨拶くらいしてよぉ!やだなぁ!」
まるでブラックホールのような。周りのヒカリを、色を、全て喰い尽くしてしまうほどの闇が、私に話しかけていた。
この闇には覚えがあった。
「ちっとも変わらないねぇ。七海ちん。」
「芽衣。」
小学校の時、毎日のように一緒に帰った、クラスメイト。
「ブッブーはずれぇ!七海ちんにいじめられていた、芽衣じゃぁりませ~ん!!アタシはミルキーーメイ!アンタを真~っ黒に染める者。」
そいつの声を聞いていると私の頭はガンガンと痛んだ。
何が何だかわからない。だが断片的に認識した情報が、私の記憶との齟齬を生んでいた。
「私、人をいじめたことなんて、無い!」
「どぉかなぁ。真っ白な七海ちん。アンタが光に弱いって知ってんだよねぇ。1年中長そでにサングラス。光が強いとナンにも見えなくなっちゃう。だからぁ、アンタをここにおびき寄せて、とーっておきの罠で、目潰ししたのぉ!」
待ち伏せされたんだ。
芽衣は私を憎悪し、殺そうとしている――!
激痛が走った。
鋭い刃を、みぞおちに押し付けられた。
「ぐぅっ!!」
「聞いてるぅ?アンタを真っ暗闇に閉じ込めてあげたんだよぉ。一生ね」
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