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212.小さな殺し屋さん
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57 :ねむねむ
2022/01/24(月) 14:37:38
No.3 保健室の先生の追憶
そんな緊迫した状況の中、震え、怯え、恐れ、そうした感情の渦に呑み込まれそうになりながらも興奮している者がいました。
25年経った今でも忘れられません。
とりあえず職員室に来ていた生徒たちを逃がさなければと、扉の方を見ました。
そこに、目を大きく見開いて彼女を食い入るように見つめている子がいました。
最初は、怖くて逃げられず固まってしまっているのだろうと思いました。
でも、よく見ると違いました。
彼は、らんらんと目を輝かせていたのです。
私はそんな彼を見て、震えました。
狂っている、そうとしか言えないのです。
彼は血に興奮していたのでしょうか。
それとも、事件を起こした彼女に興奮していたのでしょうか。
25年経った今でも、それは聞けないままになっています。
それを聞いてしまえば、彼は彼女と同じようなことをしてしまうような、そんな気がしたからです。
彼女は、傷害事件だけでなく、殺人も犯しました。
ですが、少年院のようなところには入りませんでした。
なぜか?
彼女は、いなくなってしまったのです。
失踪?
いいえ、違います。
彼女は、殺したのです。
自分を。
それが、彼女が起こした殺人なのです。
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