64 :コウタ
2023/04/18(火) 21:06:01
意味が分かると怖い話②:心霊スポット
警告:この小説には残酷な表現が含まれています
XX県〇〇市にある、廃墟と化したホテル。そこは今は心霊スポットとして有名になっている。怪しい人影を見たり、謎の声を聞いたなどのウワサが数を立たない。
中でも小さなゲームコーナーの一角にある自分達の顔を撮影した写真がシール化される機械、当然今となってはとっくに壊れていて動かないはずなのだが、SNSのウワサによるとコインを入れてボタンを押すとおかしな現象が起きるらしい………
ーーある日その真相を確かめる為に三人の若者がその心霊ホテルに肝試しに来た。
例のゲームコーナーにある機械で写真を撮って来い、動かなかったらそのまま戻ってくるというものだった。
始めにA介が写真を撮る機械までたどり着き、機械を動かす。………奇妙な現象が起きた………悲鳴を上げながら入口まで戻ってきた。次に探検するR太も同様の体験をしたようだ。
最後にC雄の番になった。百円を入れて写真を撮る機械を動かす。音が鳴り、目の前の画面が一瞬だけ明るく光る!ーーしかしそれ以外何も起こらなかった………。始めはビビっていたC雄だが、
「なんだよ…脅かすなよ…、やっぱり何も起きないじゃん!」
と、ほっとしたような、がっかりしたような気持ちでみんなの元に戻った。
最後にR太がA介に聞いた。
「あの写真を撮る機械で起きる奇妙な現象って結局何だったんだ?なんか、おっさんが写り込んだんだが………」
A介が答える
「あー、あれな。なんか聞いた話によると10年後の自分の姿が写るらしいぜ……」
「えっ………」