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253.バカセカ番外編スレ
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59 :げらっち
2022/10/22(土) 00:27:31

黒の他にも、この空間にあるイロはすべて把握することができた。
強いヒカリが3つ。ひなた、蘭、ルルだ。ガールズレインボーになったルルも含め、全員キラキラと輝いている。大物ぞろいだ……
その3つは黒のほうではなく、違う方向に進んでいた。
何か理由があって、円錐ではなく、別の所を目指すことになったのか?
まあいいや。私は円錐に向かおう。

足下に注意しつつ、しばらく進むと、真っ黒いものに辿り着いた。
ここが円錐だ。
私は手探りで、それに近寄った。固いものに手が触れた。
恐らく建造物だから、入り口があるだろう。でもそれがどこか探るのは、視力無くしてはちょっと難しい。

私は、取り敢えず、

「こんにちは!」

挨拶した。

すると予想外の反応があった。

『こんにちは』

声が返ってきた!

私の心に直接語り掛けるような声だ。

『見てたよ。』

『ここまで来れるなんて思ってなかったぞ。お前、すごいな。』

「いえいえ。すごいのは主に、他3人。私はここじゃ4番手だよ」
私は自然に会話を続ける。
「ねえ、あなたは誰?というか、“あなたたちは誰”」

すると黒は言った。

『わたしを、たすけて。』

『だめ。たすかったらおわってしまう。』

『おわらせて。』

『いやだよ……おわりたくないよう……』

『じゃあまた邪魔してやろう!』

『黙れ。俺たちはもう十分待った。これ以上先延ばしにはさせない。こんな強い奴らはもう現れないかもしれないんだぞ。』

「ふぅん。」
随分と賑やかだ。
「最初に見た時ある程度予測はついたけど、あなたたちは単体ではないね?色んなイロが混ざり合って黒に見えてるだけなんだ。主が2人以上居る世界なんて珍しいけど、このセカイの出生について明かしてくれない?」

『いいよ。でも。』

『みんなそろってからね。』

『それがイイ。』

私は言った。「ケチんぼ。」

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