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253.バカセカ番外編スレ
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60 :げらっち
2022/10/22(土) 00:29:17
ルルたちがここに集結するのを待つ。
3つのヒカリは、セカイ各地に散らばって行った。何を悠長なことをしているのだろう。
もしかして、円錐の全貌を把握するために、敢えて遠くから見ようとしているのだろうか。
あ。
「……そういえば」
すごいことに気付いてしまった。
というより、どうして今まで気付かなかったのだろう。
眼を潰され、イロを見ることに集中したおかげで、見落としていることに気付いたのか。
私を「母殺しのパラドクス」と呼んだあのひなたは、あの強烈なヒカリが、無かった。
それどころかイロさえなかった。
生きている人間ならば、イロを持っていない筈が無い。例えひなたが神でもだ。
そうか!
「あのひなたは偽物だったんだ!!」
私はそう叫んだ。すると声が答えた。
『お見込みの通り。』
仲間割れを誘発するトラップの一種か。
チームごとに協力させようとしたり、逆に不仲を招いたりとセカイの思惑は一貫性が無いが、これもセカイの主が集合体であるが故だろうか。
このままでは更なる混乱が起きかねない。偽物が潜んでいるという事実を、ルルたちに伝えねば。
しかしツールが無い。魔力は1円残らず、ルルに寄付した。
でも私たちには、遺伝子のつながりがある。これは魔力と違い、無くならないものだ。
「お母さん。聞いて。」
私はルルの脳にダイレクトメールを送る。
From:お母さん
To:リリ
件名:悪意の偽物
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