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253.バカセカ番外編スレ
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65 :げらっち
2022/10/24(月) 02:57:24
私は半ば強引に蘭を協力させ、塔の1つに辿り着いた。
蘭の作戦は、ひなたが塔から出るまでの間に、他の3つの塔を攻略しておくというものだった。
「ったく、何で一緒に行動しなくちゃなんねえんだ!」
「水ぶっかけますよ。にこり。」
「わあ!それだけはよせ!!」
蘭は面白いくらいに水を嫌がる。S心がくすぐられてしまう。
ひなたが居る時これをしたら、私は1億回は殺されただろう。
私たちが塔に入ると、入り口はガチリと閉じた。私と蘭2人きりの相部屋、では無かった。
塔の中心部分に、瑠璃色の楕円が浮かんでいた。リリの眼のように輝いているそれは、見覚えの有り過ぎる魔石だ。
「へえ、このセカイの私はまだキャスストーンのまんまなんですねぇ。」
「そですよ!」
石はくるんと回って、私になった。鏡の中のような私。黒髪ボブに、平均程度の身長、痩せ型、兵中の制服に、赤いキズナフォン。
自分自身を見るのは何かヤダ。同属嫌悪、同担拒否だ。
「うげえ、1人だけでも不快だがルルが2人居るの気持ちわりぃ」と蘭。
あの合言葉を言う。
「水。」
「!!!!」蘭は黙った。
「キャスストーンである私と、神であるあなた。どっちが強いのか、比べっこしてみない?」
偽のルルが言う。
「いいですよ。どうせ偽のあなたたちを倒さないと、このセカイのエンディングを見れないようですし。」
「物分かり、いいね。」
ルルは再びくるんとキャスストーンの姿に回帰した。
私はルルには負けない。私は神で、ルルはキャスストーン。キャスストーンは神が作ったバックアップ用SDカードでしかない。バキッと折ってしまえば勝ち。
でもそういうわけにはいかなかった。
瑠璃色のキャスストーンは旋回して上昇し、何かにパシッと嵌め込まれた。
あれは……
「メンズスター神!!!」
黄金の鎧の胸部に、青い光が宿った。
あんな巨大なものがこんな狭小な空間に存在できるはずがない。と思うと、いつの間にやら空間は肥大化し、宇宙になっていた。
「どうなってるんだよルル!あれは?」
「あれは神のレプリカですぅ!雑な模造品だけど、キャスストーンの攻撃的な魔力のみを摘出できるようになっていて、7体そろえば世界全部を滅ぼせます!自ら兵器に搭載されるなんて!」
「ぎゃああ水いやあああ!!」
「みずっ、違いますぅ!“自ら”ですよー!みずに過剰反応し過ぎです!!」
水責めでもはや腑抜けになってしまった蘭と茶番を繰り広げていたため、メンズスター神が滅亡の準備をしていたことに気付けなかった。
『∞ジゴク。』
「マズいッ!」
私は蘭を抱え、宇宙空間をバタ足で泳いで照準から逃れた。キャスストーンからヒカリが放たれ、漆黒の闇を飛び、向こうの銀河を滅ぼした。花火のようで、美しい。
「オーマイガーです。強化されてますねえ。」
まあ、やれる。
「∞キセキ。」
私の魔法は宇宙を終わらせるビッグ・クランチや魂を痕跡無くバラバラにするサ終よりも上位の、コズミックカレンダーを破り捨て次の1月1日に進ませるような決定打。
でもメンズスター神は∞ジゴクを再び送り込んだ。キセキとジゴクがバチっと当たり、不気味に相殺され無音に消えた。
「うそ~ん。」
更にメンズスター神は刀剣を装備した。釜茹でお願いというかなり変な名前の剣だ。メンズスター神は宇宙の上をドスドスと走り、私たちを斬りにきた。
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